2004 Fiscal Year Annual Research Report
QOL関連遺伝子の同定:百寿者と双生児をモデルとして
Project/Area Number |
16590482
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
海老原 良典 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30194020)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高山 美智代 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60265824)
中澤 進 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20296586)
田崎 美和子 東京理科大学, 教育学部, 助教授 (50256658)
|
Keywords | QOL / 高齢者 / WHOQOL-OLD |
Research Abstract |
高齢者のQOLのデータを得るため東京に在住する65歳以上の男女150人に対しサンプルの設定を行った。癌の末期患者や痴呆症などの認知的欠損がみられる患者は調査対象とはしなかった。すべての対象者に各医療機関から調査説明とインフォームドコンセントを行い、調査協力への同意を文書にて得た。調査は原則として面接調査とした。一部、事前に調査に関する十分な説明を対面にて行い、協力の承諾を文書にて得た上で、自己記入式の調査票については自宅にて記入後、郵送で回収する方法がとられた。QOL調査票は、(1)BREF-WHOQOL26(26問)(以下WHOQOL26) (2)WHOQOL-OLDフィールド調査票日本語版(33問)(以下WHOQOL-OLD) (3)WHO高齢であることに対する意識と態度調査票(38問)(European Attitudes to Aging Questionnaire,以下EAAQ) (4)調査対象者の社会背景因子に関する調査票(22問)の4種類とした。 WHOQOL26値は3.64±0.50と1999年に若年者に行われた調査に比較して優位に高かった。下位項目として心身の状況を表す項目や集中力、生きる力を示す項目、あるいは人間関係や友人の支えなどを示す項目の満足度が高かった。WHOQOL-OLDでは知覚・感覚の充実、自己決断力において高い点数を示した。 QOL値が高かった社会的背景因子として男性、フルタイム就労者、高収入、配偶者ありなどであった。興味があることに、死ぬことの心配の評価に対しては子供・孫ありの人々に強い不安感が見られ、近親者の存在が死を心配させていることが窺われた。 生化学を含めた医学的調査についてはまだ分析・継続中である。
|