2005 Fiscal Year Annual Research Report
在宅患者に対する筋萎縮性側索硬化症の発症関連および予後進展要因に関する疫学的研究
Project/Area Number |
16590509
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Research Institution | Aichi Prefectural College of Nursing & Health |
Principal Investigator |
岡本 和士 愛知県立看護大学, 看護学部, 教授 (60148319)
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Keywords | 筋萎縮性側索硬化症 / 生活習慣 / ストレス / 実態調査 / 症例対照研究 |
Research Abstract |
本研究の主な目的はALSの発症および予後進展の防止を目的として、症例対照研究の手法を用いて、ALS発症者の生活要因および食事要因に関する特性を明らかにすることである。症例は、愛知県内に居住するALS患者に2003年9月と2004年10月に行った郵送による自記式調査票にて回答の得られた153名である。対照群は症例と同じ居住地の選挙人名簿から症例1例に対し5名を無作為に選び、2004年4月と2005年3月に調査票を郵送にて配布した。今回の解析では、回答の得られた者のうち、症例と性・年齢(±2歳)が一致した306名を用いた。 症例のうち、発病前に製造業に従事していた者が44名(28.7%)と最も多く,ついで事務系が32名であった。 発病前の生活習慣との関連では、「激しい運動(あり)」「目的達成のために努力(した)」「ストレス(多かった)」「緑黄色野菜の摂取(少なかった)」が有意リスク上昇要因として認められた。「喫煙習慣」と「飲酒習慣」とは有意な関連は認めなかった。有意な関連の認められた要因のうち,「目的達成のために努力(した)」と「緑黄色野菜(少なかった)」の相互作用を検討した結果、「目的達成のために努力(した)」と「緑黄色野菜の摂取(少なかった)」をともに有していた群のオッズ比(OR=11.2,95%CI3.8-33.0)が最も高かった。栄養調査の結果では、症例のエネルギー摂取量は対照に比べ高い傾向(p=0.08)にあった.エネルギー摂取量補正後も、症例は対照に比べ糖質摂取量とその糖質摂取割合とマグネシウムは有意に高く、脂質蛋白摂取量とそれらの摂取割合、カロテン、ビタミンB1、ビタミンE、および亜鉛の各摂取量は有意に低かった。
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Research Products
(2 results)