2006 Fiscal Year Annual Research Report
骨粗鬆症リスクの個人評価プログラムの開発とその応用に関する研究
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16590512
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉村 典子 東京大学, 医学部附属病院・寄付講座教員, 客員助教授 (60240355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡 敬之 東京大学, 医学部附属病院, 寄付講座教員 (60401064)
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Keywords | 骨粗鬆症 / 一次予防 / 生活習慣病 / リスク評価 / 個別検診 / コホート調査 |
Research Abstract |
骨粗鬆症による高齢者の生活の質の低下は社会的にも深刻な問題となっており、予防は喫緊の課題である。本疾病の予防のためには住民スクリーニングによる早期発見と各個人のリスクを考慮した予防指導が望ましいが、今のところ骨粗鬆症リスクについての基礎データが少なく、個人別のきめ細かい指導は困難な現状である。今回我々は、骨粗鬆症の発生に影響を及ぼす要因を抽出し、それをもとに回帰式を作成して骨粗鬆症リスクの個人評価を行うことを目的として、和歌山県一漁村においてランダムサンプリングされた40-79歳の男女400人に10年目の追跡調査を行った。対象者は10年前に、生活習慣に関する精密な問診票調査、身体測定、骨密度測定、および血液検査、尿検査を行い、3、7年後にも同様の調査を終えている。今回の測定結果と今までの追跡結果のレコートリンケージを行い、10年間における住民の骨粗鬆症の累積発生率を推定したところ、男性の腰椎L2-4においては2.0%であり、女性においては15.0%であった。さらに初回骨密度、生活習慣項目、身体測定項目の中から、骨粗鬆症発生率に最も影響を及ぼす要因を抽出し、骨粗鬆症累積発生の有無を目的変数とした回帰式を作成したところ、腰椎骨粗鬆症においては、Y=exp(1.41X1-0.02X2-0.07X3-18.88X4+17.94)(X1:男性0,女性1、X2:年齢(歳)、X3:体重(kg)、X4:ベースライン時腰椎骨密度(g/cm2))となり、その寄与率は43.0%であった。一方、大腿骨頚部の骨粗鬆症の累積発生の有無を目的変数としたところY=exp(-1.94X1+0.02X2-0.04X3-19.22X4+13.63)(X1:男性0,女性1、X2:年齢(歳)、X3=体重(kg)、X4:ベースライン時大腿骨頚部骨密度(g/cm2))となり、その寄与率は30.1%であった。
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Research Products
(23 results)