2007 Fiscal Year Annual Research Report
携帯型体動検出器を用いた老人ホーム入所者の睡眠に関する研究
Project/Area Number |
16590517
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
川田 智之 Nippon Medical School, 大学院・医学研究科, 教授 (00224791)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲垣 弘文 日本医科大学, 医学部, 講師 (50213111)
若山 葉子 日本医科大学, 医学部, 講師 (40104062)
李 卿 日本医科大学, 医学部, 講師 (50250048)
勝又 聖夫 日本医科大学, 医学部, 助教 (80169482)
李 英姫 日本医科大学, 医学部, 助教 (60350039)
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Keywords | 睡眠覚醒リズム / 高齢者 / 老人ホーム / 体動検出器 / 睡眠環境 / 自覚的睡眠感 / アメニティ / QOL |
Research Abstract |
【はじめに】介護老人保健施設入所者の睡眠の質を検討した.調査の同意が得られた者に対して,腕時計型体動検出装置(アクチウォッチ:ITC社製)で得られる終夜睡眠時間と昼夜を併せたすべての睡眠時間を測定し,高齢者の睡眠データベースを構築することとした. 【対象と方法】群馬県桐生市「宏愛会第二リハビリ病院」入所者を対象者とした.明らかな精神疾患は有していないが,昼間もベッド上で過ごす場合が少なからず見受けられた. 測定期間は4月〜6月で,対象者の日常の行動には制限を加えなかった.施設介護者と本研究者が,アクチウォッチを対象者の非利き腕手首に装着した.また,記録の読み取りは本研究者が行った. アクチウオッチからデータを抽出後,表計算ソフトウェア「エクセル」により終夜睡眠時間(分),および昼夜睡眠時間(分)を計算させ,さらに統計解析ソフト「SPSS」で基礎集計を行った. 【結果およびまとめ】平成19年度は,延べ134夜のデータを得ることができた.自覚的睡眠の良否を聞き取り調査したが,いずれも不眠を訴えるものはいなかった. 終夜睡眠時間は247〜539分(平均値±1標準偏差)であった.また,今回も,主にベッド上で生活する方がいたため,昼夜睡眠時間は460〜1289分であった.睡眠構築を見ると,夜間の睡眠が分断され,昼夜を問わず睡眠覚醒を繰り返す典型的な「多相性睡眠パタン」が見られた.この対象者の生理学的睡眠はきわめて浅いものと推定されるが,睡眠ポリグラフを記録していないので,詳細は不明である.一方,睡眠覚醒リズムが保たれ,夜間覚醒がほとんど見られない方もいた. 今後,4年間の事例を総括し,データベース構築して,施設入所者の睡眠状況を把握する.
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Research Products
(1 results)