2005 Fiscal Year Annual Research Report
剖検例における体液中の内因性γ-ヒドロキシ酪酸濃度の分析中毒学的評価に関する研究
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16590541
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
守屋 文夫 高知大学, 医学部, 助教授 (40182274)
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Keywords | 法中毒学 / 内因性γ-ヒドロキシ酪酸 / 飲酒 / 喫煙 / 薬物濫用 / 尿 / 血液 / ガスクロマトグラフィー |
Research Abstract |
1.平成16年度に確立した液-液抽出ガスクロマトグラフィーにより、同意の得られた健常被験者20名(男性15名:21-45歳、女性5名:22-24歳)から提供された尿の内因性GHB濃度を測定したところ、男性被験者において、習慣喫煙者(0.52±0.37μg/ml、n=4)が飲酒・喫煙習慣のない者(0.28±0.21μg/ml、n=7)や習慣飲酒者(0.23±0.04μg/ml、n=4)よりも高値を示す傾向が認められた。習慣喫煙により内因性GHBの産生が増大し、尿中へのGHB排泄量が増す可能性が示唆された。男性被験者のうち、習慣喫煙者、習慣飲酒者および飲酒・喫煙習慣のない者各1名につき、尿中内因性GHB濃度を1日3回(午前8時、正午、午後8時)、5日間に渡り測定したところ、習慣喫煙者および喫煙・飲酒習慣のない者では、早朝尿において内因性GHB濃度が高値を示す傾向が認められた。習慣飲酒者では、尿中GHB濃度の日内変動はほとんど認められなかった。また、女性被験者は全員飲酒・喫煙習慣を有しておらず、飲酒・喫煙習慣のない男性被験者と尿中内因性GHB濃度に差異は認められなかった。 2.ウサギの背部皮下に、エタノール2g/kg、ニコチン3mg/kg、塩酸メタンフェタミン5mg/kg、塩酸コカイン5mg/kg、塩酸モルフィン5mg/kg、又はアモバルビタールナトリウム5mg/kgを1日に1回ずつ5日間連続投与しても血中内因性GHB濃度に変化は認められず、それら薬物の短期投与が内因性GHBの産生に影響する可能性は低いと思われた。
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Research Products
(1 results)