2004 Fiscal Year Annual Research Report
腹臥位就寝と乳児突然死との因果関係に関する実験的研究
Project/Area Number |
16590549
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
向井 敏二 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (20200230)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
依田 卓 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (50220752)
早川 秀幸 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (10373052)
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Keywords | 乳幼児突然死症候群(SIDS) / うつぶせ寝 / 動物実験 / 再呼吸説 / 窒息死 |
Research Abstract |
1)乳児顔面模型の作製 生後約3ヶ月の乳児(体重4700g、腹臥位時下面にかかる頭重1400g)に対し、いずれも歯科臨床で常用されているアルギン酸塩印象剤(アルジネート)、模型用硬石膏、模型用シリコン印象剤(デュプリコーン)を用いて乳児顔面模型を作製した。表面硬度が若干硬めであるので、乳児顔面に酷似した材質にすべく素材をさらに検討中である。 2)実験動物の準備状況 3ヶ月ヒト乳児の外形と発達状況に近似した実験動物として、生後20日齢の食用豚を選択した。体重は約5kgでヒト乳児とほぼ一致しており、また鼻腔入口部から気管上部までの気道容積は約15cm^3と測定されたことから、当該実験に適していることが確認された。 3)実験全般の進捗状況 ネンブタール及びケタミン筋注による全身麻酔下にて、上記実験動物の気管切闘および切開部から外部への気道チューブ設置と、大腿動脈へのカニュレーションを行った。各種バイタルサイン(血圧、脈拍数、呼吸状態、動脈血酸素飽和度)の測定は本年度購入した8ch高速パワーラブシステムおよび記録解析用ノートPCを用い、動脈血O_2、およびCO_2分圧は本学既存の機器を用いた。この結果、実験動物の呼吸・循環データは比較的安定していることが現在までに確認されている。今後は、上記1乳児顔面模型と動物からの気道チューブ(上記2)を連結させた上で、その顔面模型の鼻口部を各種寝具表面に作用させる事により、各種データにいかなる変化が生じるかを検討する予定である。
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