2004 Fiscal Year Annual Research Report
炎症性腸疾患における体外免疫調節による治療法の開発
Project/Area Number |
16590567
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
蘆田 知史 旭川医科大学, 医学部, 講師 (50261409)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡 二郎 旭川医科大学, 医学部, 助手 (10311531)
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Keywords | IBD / hGR / Glucocorticoid / IL-18 / Th1 |
Research Abstract |
我々は炎症性腸疾患におけるステロイド抵抗性の機序として,ステロイドレセプターhGRαのdominant-negative isoformであるhGRβが患者末梢血単核球に多く発現していること,ステロイド抵抗性の患者ではhGRβ mRNA発現量および,hGRβ/α比が一定以上の値を示していること,2)これを誘導する因子として,炎症性腸疾患患者で血液中に増加しているIL-7,IL-18のサイトカインが関与していること,を見いだし報告した。 そこで本研究では,更に(1)具体的な臨床検査法を作成すること,および(2)hGRβ mRNAを高発現した末梢血リンパ球の機能を抑制する効果的な方法を,現在使用可能な薬剤と体外循環の手法を用いて現実化することを目的とした。 本年度の研究の結果、 1)白血球除去療法で分離した潰瘍性大腸炎患者の末梢血Tリンパ球において、IL-18 receptorを発現している分画の割合は5-20%におよぶこと、また、潰瘍性大腸炎の活動性と血清中のIL-18濃度は相関しこの細胞分画がステロイド抵抗性に関与する可能性を示唆する結果を得た。 2)我々の作成したモノクローナル抗HGRα,抗HGRβ抗体は、EIAに用いるにはSpecificityが低く、Western Blotによる半定量試験が限界であることが明らかとなった。 今後IL-18R(+)のTリンパ球に対し、各種薬剤によるHGRβ発現への影響を精査、また、HGR発現量定量系の臨床検査化を図る予定である。
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