2004 Fiscal Year Annual Research Report
プロテオーム解析を応用した肝細胞癌のアポトーシス耐性機構の解明と遺伝子標的の探索
Project/Area Number |
16590587
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
白木 克哉 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (90263003)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 一素 三重大学, 医学部附属病院, 助手 (40345971)
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Keywords | 肝癌 / アポトーシス / プロテオミクス / プロテオーム |
Research Abstract |
これらの研究において、遺伝子標的に最適なアポトーシス抑制蛋白は、まだはっきりしていない。さらに、現在まで、培養細胞におけるアポトーシス抑制蛋白の遺伝子研究は進んでいるが、プロテオーム解析を用いた研究はほとんどなされていない。また、人肝細胞癌組織や血液を用いた研究は少ない。現在、C型肝炎から肝硬変および肝癌にいたるまでの血清タンパク質の変動をタンパク質プロファイリングを解析し、慢性肝炎、肝硬変、肝細胞癌と進展する、病態に関連する肝疾患バイオマーカーを探索している。成績は、<SELDI-TOF-MS>分子量2万以下の蛋白質、ペプチドが解析可能であった。正常のピークのintensityが肝硬変・肝細胞癌より高いもの10個、正常のピークintensityが低く、HCCのピークintensityが高いもの4個が確認された。<2次元電気泳動NEpHGE>NEpHGEでは、CBB G250染色において約1,300個のスポットが検出、銀染色(Biorad)染色では約2,000個のスポットが検出された。血清バイオマーカーとして、4つのスポットに注目しスコアリング化すると、慢性肝炎、肝硬変・肝癌を有意に鑑別できた。自動多次元タンパク質MSプロファイリングシステムは、大量のMSスペクトル解析が施行でき、再現性もよく感度も1nMまで検出可能であった。本法により肝癌患者で検出される8つのシグナルを検出した。 現在有意差のあった発現スポット蛋白の同定をすすめている。また、その意義付けに関しても解析を計画している。
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