2004 Fiscal Year Annual Research Report
消化管上皮細胞に発現するNox1の分子基盤とRNAiを用いた活性化機構の全容解明
Project/Area Number |
16590598
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
近藤 茂忠 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (40304513)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
六反 一仁 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10230898)
|
Keywords | 大腸粘膜上皮細胞 / Nox1 oxidase / 自然免疫応答 / スーパーオキシド・アニオン / 活性酸素 |
Research Abstract |
消化管粘膜上皮細胞に特異的な活性酸素産生酵素Nox1 oxidaseの分子基盤と、消化管管腔内細菌による活性化機構を明らかにすることは、消化管粘膜固有の自然免疫応答を解明する上で極めて重要である。本年度は、大腸上皮細胞に発現するNox1 oxidaseの構成因子群と活性化機構について検討し、以下の結果を得た。 1)大腸上皮細胞に発現するNox1 oxidaseシステムは、p22-phox, p67-phox, Nox activator 1 (Noxa1), Nox organizer 1 (Noxo1),および低分子G蛋白質Rac1から構成される。 2)大腸上皮細胞のNox1 oxidase活性にはNoxa1とNoxo1が必須であった。 3)大腸上皮細胞Nox1 oxidaseの活性化は、サルモネラ菌の鞭毛蛋白質フラジェリン/Toll-like receptor (TLR) 5経路特異的に活性化され、その他のTLRs経路では全く活性化されなかった。 4)フラジェリン/TLR5経路により活性化されたNox1 oxidaseは、炎症性サイトカインIL-8を強く誘導した。
|
Research Products
(5 results)