2005 Fiscal Year Annual Research Report
気相-液相界面微小環境と消化管粘膜上皮の増殖・分化:管腔因子としての役割の解明
Project/Area Number |
16590604
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
戸田 修二 佐賀大学, 医学部, 助教授 (80188755)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩切 龍一 佐賀大学, 医学部, 助教授 (70232642)
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Keywords | 気相-液相界面 / 管腔因子 / 消化管粘膜上皮 / 増殖 / 分化 / アポトーシス / 培養 / 生存 |
Research Abstract |
消化管粘膜表層には、気相一液相界面微小環境が存在する。我々は、気相一液相界面微小環境の胃粘膜上皮に対する影響を解析し、気相一液相界面が胃粘膜上皮の生存、増殖、分化促進因子であることを初めて報告し、気相一液相界面が胃粘膜上皮の管腔因子の一つであることを提唱した。本研究では、気相一液相界面微小環境が、小腸や大腸粘膜上皮の生存・増殖・分化を促進することが判明した。アポトーシスは抑制傾向を示した。増殖は、マップキナーゼ・カスケイドが重要である事が判明した。アクワポリンやペンドリンの発現の亢進が見られ、機能分化が促進されることが判明した。以上より、気相一液層界面は、消化管上皮の管腔因子の一つであることが示唆された。今後は、大腸癌、胃癌、食道癌などにおける、気相一液相界面の影響を追求したい。
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