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2004 Fiscal Year Annual Research Report

Vitamin K2による肝癌細胞増殖抑制機序の解明

Research Project

Project/Area Number 16590606
Research InstitutionSaga University

Principal Investigator

水田 敏彦  佐賀大学, 医学部, 助手 (80253607)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 尾崎 岩太  佐賀大学, 保健管理センター, 助教授 (80214120)
KeywordsVitamin K2 / 肝癌細胞 / 増殖抑制効果 / 転写因子NF-kB / Cyclin D1 / CDK inhibitor
Research Abstract

VK2による肝癌細胞増殖抑制機序の解析
・VK2の肝癌細胞増殖に対する影響:VK2は濃度依存的に肝癌細胞株の増殖を抑制した。
・アポトーシス誘導作用:VK2にアポトーシス誘導作用は見られなかった。
・細胞周期に対する影響:VK2により肝癌細胞の細胞周期はG1期に収束し、G1 arrestを起こした。
・CDK inhibitorsに対する影饗:VK2はp21,p27,p16の発現を蛋白、mRNAレベルで増加させた。
・Cyclin D1の発現に対する効果:VK2は濃度依存的に肝癌細胞のCyclin D1発現およびプロモーター活性を抑制した。
・転写因子AP-1,NF-kB活性に対する影饗:VK2はAP-1およびNF-kBのCyclin D1プロモーター結合活性を抑制した。
・Cyclin D1プロモーター活性抑制におけるNF-kB依存性の検討:変異型AP-1結合部位を持つCyclin D1プロモーターでは野生型同様にVK2によるプロモーター活性の抑制が見られたが、変異型NF-kB結合部位を持つCyclin D1プロモーターではVK2による抑制は見られなかった。
・肝癌細胞増殖抑制作用のNF-kB、Cyclin D1衣存性の検討:肝癌細胞にNF-kBまたはCyclin D1を強制発現させると、VK2による増殖抑制効果が消失した。
以上の結果により、VK2は肝癌細胞増殖抑制効果を有し、その機序はCDK inhibitors発現の増加、Cyclin D1発現の低下を介して発揮されることが明らかとなった。さらにCyclin D1の抑制は転写因子NF-kB抑制を介して起きていることが示された。
今後は、VK2と抗癌剤併用による抗腫瘍効果増強効果検討するともに、VK2のNF-kB抑制機構やMMP(細胞外マトリックス分解酵素)発現抑制作用について、基礎的実験を続ける予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2004

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 肝癌のchemoprevention-ビタミンK-2004

    • Author(s)
      水田 敏彦
    • Journal Title

      内科 93・3

      Pages: 511-514

  • [Journal Article] がんの化学予防 肝臓がん2004

    • Author(s)
      水田 敏彦
    • Journal Title

      最新医学 59・11

      Pages: 2431-2437

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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