2005 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子改変マウスを用いた胃酸分泌抑制に伴う高ガストリン血症の分子機構の解明
Project/Area Number |
16590639
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
斉藤 寿仁 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (50246609)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 洋子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (20307606)
高橋 春樹 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00246612)
福嶋 康之 東京大学, 医学部, 助手
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Keywords | 胃酸分泌 / PHモニタリング / 高ガストリン血症 / マウスモデル |
Research Abstract |
胃酸関連疾患に対して酸分泌抑制療法を行うことに伴って高ガストリン血症が誘起される。原因の1つとして胃内でおこった水素イオン濃度の低下をガストリン細胞が直接物理化学的に感知してガストリン分泌を介し水素イオンの放出を壁細胞にうながす場合が想定される。酸分泌刺激の中心的役割をになうヒスタミン2受容体を保持している野生型マウスと欠損マウスとに胃痩を設置して胃内のpHモニタリングを行ったところ。酸分泌抑制剤により胃内pHを上昇させると血中ガストリン値は野生型のみ上昇し、欠損マウスでは全く変化しないことを確認した。ヒスタミン2受容体がガストリンの産生放出に関与することが示唆された。次に酸分泌をになう壁細胞での水素イオン濃度の低下が血液中を循環するシグナルを介してガストリン細胞に情報が伝達されガストリン分泌の亢進がおこる場合を想定し、センサーの役割をはたす蛋白質の同定を試みた。壁細胞のある胃底腺部とガストリン細胞の存在する幽門腺部各々の細胞培養系で水素イオン濃度を低下させ合成促進のおこる蛋白質の同定を目的として発現量の変化するmRNAの探索を行った。
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Research Products
(1 results)