2004 Fiscal Year Annual Research Report
プラーク接着エコー・コントラスト剤による不安定プラークの診断およびその安定化評価
Project/Area Number |
16590711
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
穂積 健之 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (30343411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 純一 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60275245)
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Keywords | Acute coronary syndrome / Vulnerable plaque / Contrast agent / Echocardiography / Imaging |
Research Abstract |
急性冠症候群は、冠動脈プラークが不安定化・破綻し、破綻部位への血栓形成の結果、冠動脈閉塞をきたすことにより生じる病態である。プラークの不安定化には、内皮細胞の高度障害、血小板の活性化・凝集、好中球浸潤、マクロファージ集積、酸化LDLの増加、細胞外基質分解酵素(MMP)の発現亢進、などが関与するとされている。また、マクロファージ集積には、接着分子(VCAM-1)やケモカイン(MCP-1)が関与しており、やはりプラーク不安定化の要因となりうる。不安定プラークにこれら物質が関係している点に注目すると、それら抗体をエコー・コントラスト剤に付着させて血管内に投与すれば、そのコントラスト剤は不安定プラークに接着し、エコー画像にてプラークが明らかに描出できる可能性がある。そこで、本研究の目的は、エコー画像にて不安定プラークを描出するための基礎的検討を行うことであった。今年度の検討としては、不安定プラークに接着するエコー・コントラスト剤作成のための各種基礎検討を行った。さらに、投与されたコントラスト剤を有効に描出するための、エコー画像記録方法について、各種基礎的検討を行った。特に、血管のプラークを精度高く描出するための各種技術を比較検討することにより、有効と思われる画像記録法を確立することができた。また、記録されたエコー画像を解析する技術を各種検討し、精度高く、かつ再現性の高い計測方法を確立することができた。
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Research Products
(3 results)