2005 Fiscal Year Annual Research Report
肺癌の根絶可能な同種移植片拒絶反応を応用した新規治療法の開発
Project/Area Number |
16590741
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
吉澤 弘久 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教授 (50282984)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
各務 博 新潟大学, 医歯学総合病院, 助手 (30418686)
塚田 弘樹 新潟大学, 医歯学総合病院, 助手 (50323986)
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Keywords | 樹状細胞 / 皮下腫瘍モデル / 制御性T細胞 / CD62 |
Research Abstract |
前年に行った研究の成果である、強力な活性を持つ抗腫瘍樹状細胞ワクチンによりMCA205腫瘍の皮下接種モデルでは腫瘍増殖の遅延が認められた。さらなる効果増強を図る必要から、同種移植モデルでの検討の前に、このワクチンによって誘導されているeffector細胞の解析を、ワクチン所属、皮下腫瘍所属リンパ節内細胞を比較検討することで進めた。この検討より、ワクチンや腫瘍そのものの抗原刺激によって誘導されたeffector T細胞機能を負に制御するregulatory T cell(T-reg)が同時に誘導されていることが示された。T-regは同種移植モデルにおいても注目されていることから、このT-regの同定を行った。その結果、従来示されているT-regマーカーであるCD4^+CD25^+に加え、本来はナイーブT細胞で発現し、我々が抗腫瘍effector T細胞では低発現となることを示してきたCD62Lの発現パターンにより、effector細胞とT-regの両者をさらに分別可能であることが明らかとなった。T-regでのみ認められるFoxp3遺伝子の発現が、このCD4^+CD25^+CD62L^<high>分画でのみ確認されており、CD62L発現パターンの重要性が確認された。さらにT-regによるCD4^+effectorの負制御にはCD86-CTLA4を介して行われていることが明らかとなった。以上の内容を2005 American Association for Cancer Research annual meetingに報告(Young Investigator Award受賞)後、Journal of Immunology,2005,175:5058-5066に発表した。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Both Regulatory T Cells and Antitumor Effector T Cells Are Primed in the Same Draining Lymph Nodes during Tumor Progression.2005
Author(s)
Hiura, T., Kagamu, H., Miura, S., Ishida, A., Tanaka, H., Tanaka, J., Gejyo, F., Yoshizawa, H.
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Journal Title
Journal of Immunology 175
Pages: 5058-5066
Description
「研究成果報告書概要(欧文)」より