2004 Fiscal Year Annual Research Report
エンドサイトーシス受容体メガリンによる尿毒素蛋白代謝の分子機序と細胞治療への応用
Project/Area Number |
16590782
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
斎藤 亮彦 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 客員助教授 (80293207)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹田 徹朗 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 客員助手 (10361924)
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Keywords | エンドサイトーシス / メガリン / 尿毒素蛋白 / レプチン / L-FABP / AGE / Dent病 / キュビリン |
Research Abstract |
エンドサイトーシス受容体メガリンが、マウス糸球体上皮由来培養細胞で発現し機能することを見いだし、論文発表を行った。 肥満関連アディポサイトカインであるとともに尿毒素蛋白と認識されるレプチンや、肝臓で脂肪酸代謝に関わり血液中に逸脱するliver-type fatty acid binding protein(L-FABP)が、メガリンを介してエンドサイトーシスされることを明らかにし、論文発表を行った。 カルボニル化合物由来のadvanced glycation end products(AGE)修飾蛋白とメガリンの結合性を、水晶発振子マイクロバランス法を用いて評価した後、AGE修飾蛋白をアイソトープあるいは蛍光標識し、メガリン発現細胞への取り込み性を評価した。AGE修飾蛋白はかなり高分子量化するので、蛋白分解酵素を用いて消化したうえで実験に用いる必要性を検討している。 私たちはDent病患者腎生検組織においてメガリンの発現が低下していることを見出しており、その疾患がメガリンのエンドサイトーシス機構の機能低下モデルとなることを明らかにしているが、さらにその疾患において、メガリンのアダプター蛋白(ARH、Dab2)あるいはキュビリンの発現を免疫組織化学的に検討した。その結果、エンドサイトーシス関連分子のなかでは、メガリンの発現低下がかなり選択的なものであることを見いだした。 メガリン発現細胞として、ヒト羊膜由来細胞を用いて、尿毒素蛋白β_2-ミクログロブリンの取り込み・代謝能を検討した。
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Research Products
(5 results)