2004 Fiscal Year Annual Research Report
アルポート症候群の治療法の開発-モデル動物を用いた骨髄移植法の応用-
Project/Area Number |
16590785
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
野村 信介 三重大学, 医学部附属病院, 助教授 (20198625)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 一郎 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (60362993)
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Keywords | 遺伝性腎疾患 / 遺伝子治療 / 遺伝子導入 / IV型コラーゲンα鎖 |
Research Abstract |
平成16年度の研究概要 ・IV型コラーゲンα3鎖遺伝子(COL4A3)ノックアウトマウスへの骨髄移植方法の改善効率性の高い骨髄移植を確立するために、最適放射線照射量を決定した。放射線照射量の違いによる自然経過を観察した結果、我々が扱うノックアウトマウスには8Gy照射が最適と判断された。骨髄採取法を工夫することによって、1匹あたりから採取できる骨髄細胞数を増やした。詳細は控えるが、週齢にほとんど関係なく1匹あたり3×10^7個の骨髄細胞をコンスタントに得ることが可能となった。現在のところ、以上の結果から、3週齢のHomo♀マウスに対して8Gy照射後wild♂マウスの骨髄を1×10^7個移植し、移植後4週で殺して腎機能や組織学的変化を観察中である。また、同時に予後観察群も設定した. ・マウスCOL4A3 cDNAの作成 RT-PCR法を用いて、マウスCOL4A3 cDNAを得た。現在のところ,PCRエラーがあり,完全なcDNAはまだ作成できていない.同時にC末端にc-myc epitope tagをつけた組み換え型cDNAも作成中である. 一方,EGFPを組み込んだレトロウイルスベクターをパッケージングセルにトランスフェクションして高タイターの安定ウイルス産生株を作成中である. 平成17年度の計画 ・骨髄移植マウスの予後を詳細に観察する。骨髄移植単独による腎障害への効果が期待される。 ・マウスCOL4A3 cDNAと組み換え型の作成を完成させる。そのうえ高タイターの安定ウイルス産生株を得て、感染させた骨髄細胞をノックアウトマウスに移植する。
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