2005 Fiscal Year Annual Research Report
脱髄型ギラン・バレー症候群の新規自己抗原の解明に関する研究
Project/Area Number |
16590813
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
服部 孝道 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (30114317)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 雅裕 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助手 (70345023)
桑原 聡 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (70282481)
|
Keywords | Guillain-Barre症候群 / SEREX法 |
Research Abstract |
実験の前提となる、脱髄型ギラン・バレー症候群の診断を臨床診断および電気生理学的検査により行い、それと平行して脱髄型ギラン・バレー症候群に対比される軸索型ギラン・バレー症候群についても診断を行い、電気生理学的な変化と予後に関し、論文にまとめ公表した(Hiraga A, et al. J Neurol Neurosurg Psychiatry. 2005, Hiraga A, et al. Neurology. 2005)。 同時に本実験を以下のように進めた。 1)ヒト末梢神経よりmRNAを抽出後、逆転写を行いcDNAを得た。 2)cDNAをレトロウイルスベクターに導入し、ヒト末梢神経由来cDNAライブラリーを作製した。 3)上記で得られた脱髄型ギラン・バレー症候群の患者血清を-80℃で保存。 4)脱髄型ギラン・バレー症候群患者急性期血清中の抗体とcDNA発現細胞を反応させた。 5)その後、抗体と結合した細胞すなわち抗原発現細胞をセルソーター、フローサイトメーターにより選別(ソーティング)する予定であり、現在この作業を準備中である。 さらにこれに平行して以下の実験を行った。 1)gliomaのcell lineからcDNAライブラリーを作成した。 2)cDNAをpBluescriptに組み込む。組み替え後、発現した蛋白と患者血清を反応させ、陽性のクローンを単離する。 3)シークエンスにより配列を確認。 4)発現蛋白を抽出後、ELISA法を施行。 以上の実験により数個のクローンを単離し、解析中である。
|
Research Products
(2 results)