2005 Fiscal Year Annual Research Report
神経細胞封入体モデルを用いたパーキンソン病発症機序および治療法の研究
Project/Area Number |
16590828
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Research Institution | National University Corporation Tottori University |
Principal Investigator |
中島 健二 鳥取大学, 医学部, 教授 (70144673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中曽 一裕 鳥取大学, 医学部, 助手 (30379648)
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Keywords | パーキンソン病 / 神経変性 / レビー小体 / 神経細胞内封入体 / p62 / A170 / ユビキチン・プロテアソーム / sequestration / ドパミン |
Research Abstract |
<パーキンソン病治療薬deprenylによるp62の転写誘導 BBRC2006> これまで,MG132処理PC12細胞による実験的封入体モデルやパーキンソン病脳レビー小体においてp62が構成成分の一つであることを報告してきた.また,p62は封入体形成に積極的に関わり,細胞死抑制に働く可能性が考えられ,治療応用への可能性についても言及してきた.今回,神経細胞保護効果が期待されているパーキンソン病治療薬deprenyk投与により,PI3K-Nrf2システムを介してp62や他の抗酸化蛋白群の発現が誘導されることを明らかにした.これにより,神経細胞保護薬の新しい作用機序が存在する可能性を示した. <実験的細胞内封入体モデルにおける凝集体形成促進因子の検討 FEBS Lett.2005> MG132処理PC12細胞による実験的封入体モデル(p62,αシヌクレイン,ユビキチン,チュブリンなどが陽性)を用い,封入体形成促進因子の関与を検討した.その結果,L-ドーパ,ドパミンは細胞内凝集を促進する作用があること <レビー小体,パーキンソン病関連細胞死へのGAPDHの関与 Eur.J.Neurosci.2005> 近年,アポトーシスに関与するとの報告が相次ぐ解糖系酵素GAPDHにつき,レビー小体形成への関与,細胞死への関与につき検討した.GAPDHはレビー小体およびα-シヌクレイン過剰発現細胞における凝集体の構成成分であることを示した.パーキンソン病分子病態におけるGAPDHの関与につき報告した. <p62欠失細胞を用いた細胞内凝集体メカニズムの解析 投稿準備中> p62を欠いた細胞を用い,プロテアソーム阻害下およびαシヌクレイン過剰発現による凝集体形成への影響を検討した.
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Research Products
(4 results)