2004 Fiscal Year Annual Research Report
2型糖尿病および肥満におけるフォークヘッドファミリー転写因子の役割についての研究
Project/Area Number |
16590862
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
檜尾 好徳 東北大学, 大学病院, 講師 (10282071)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 進 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (70216399)
平井 完史 東北大学, 大学病院, 助手 (80312578)
片桐 秀樹 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00344664)
石原 寿光 東北大学, 大学病院, 助手 (60361086)
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Keywords | 若年発症糖尿病 / フォークヘッドファミリー / 2型糖尿病 |
Research Abstract |
研究の目的MODY(Maturity-onset diabetes of the young)はHNFカスケードの異常によって惹起される転写因子関連糖尿病である.一方,胚発生時に体軸の分化に関与するforkheadファミリー転写因子の一つ、Foxa-2は,HNF遺伝子の転写活性を制御する.またFoxa-2は膵β細胞においても遺伝子発現調節に重要な役割を果たしており,HNF-3ファミリーであるFoxa-1と競合して標的遺伝子の転写を制御する.本研究においてFoxa-2遺伝子についても糖尿病患者の臨床型との関連を解析した. 本年度(〜平成17年3月31日)の研究実施計画 1.Foxa-2遺伝子解析 a.若年発症糖尿病におけるFoxa-2遺伝子解析(檜尾好徳、鈴木進) 若年発症糖尿病患者106例および正常対照128例より十分なインフォームドコンセントのもとに採取した血液より抽出したゲノムDNAについて解析した.Foxa-2遺伝子に関しては、4種の既知の多型のうち、promoter領域nt537(A to G)多型とコドン279(A to G)多型において、若年発症群でのAアリルが正常対照群より優位であった(p<0.05).また同遺伝子エクソン1に2種の新しい塩基変異(nt645、nt666)を認めた. Foxa-2遺伝子多型と過去最大BMI、収縮期血圧、拡張期血圧などの臨床データとの関連を解析したが有意な差は認められなかった. b.一般2型糖尿病におけるFoxa-2遺伝子解析(檜尾好徳、平井完史) 一般2型糖尿病患者275例および正常対照128例の血液より採取したゲノムDNAについて解析した.Foxa-2遺伝子に関しては、4種の既知の多型を認めた. Foxa-2遺伝子多型と過去最大BMI、収縮期血圧、拡張期血圧などの臨床データとの関連を解析したが有意な差は認められなかった. 同遺伝子多型と他の臨床パラメータとの関連を解析した.
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Genetic variations at urotensin II and urotensin II receptor genes and risk of type 2 diabetes mellitus in Japanese.2004
Author(s)
Suzuki S, Zong Wenyi, Hirai M, Hinokio Y, Suzuki C, Yamada T, Yoshizumi S, Suzuki M, Tanizawa Y, Matsunami A, Oka Y
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Journal Title
Peptides 25
Pages: 1803-1808
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[Journal Article] Premoter polymorphism of SLC11A1 (formerly NRAMP1) confers susceptibility to autoimmune type 1 diabetes mellitus in Japanese.2004
Author(s)
Takahashi K, Satoh J, Kojima Y, Negoro K, Hirai M, Hinokio Y, Kinouchi Y, Suzuki S, Matsuura N, Shimosegawa T, Oka Y
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Journal Title
Tissue Antigens 63
Pages: 231-236