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2005 Fiscal Year Annual Research Report

小児期の生活習慣とインスリン抵抗性をベースとする生活習慣病リスクに関する国際比較

Research Project

Project/Area Number 16590886
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

竹本 幸司  愛媛大学, 医学部附属病院, 助手 (10346679)

Keywords小児肥満 / BMI / 体脂肪率 / アディポサイトカイン / レプチン / アディポネクチン / インスリン抵抗性 / HOMA-R
Research Abstract

本年度の研究では、既に小児においても成人と同様に肥満がインスリン抵抗性と関係することが明らかにされているので、小児肥満とアディポサイトカインである血清アディポネクチン、レプチンとの関係を解析し、小児でのインスリン抵抗性の成立に対するアディポサイトカインの役割を検討した。松山市の小児生活習慣病予防検診を受診した9〜10歳の小児109名(男児54名、女児55名)を対象とし、身長、体重、血圧測定と血液検査(総コレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪、LDLコレステロール、レプチン、アディポネクチン、血糖、IRI等)に加え、臍部での腹囲、体脂肪率測定器(タニタ体脂肪率TBF-300)での体脂肪率等の測定を実施した。なおその測定についてはあらかじめ保護者にインフォームドコンセントを得たうえで施行した。それらの測定結果を、肥満の指標としてBMI、体脂肪率を用いて解析したところ、レプチンとは正の相関(それぞれr=0.78、r=0.81)、アディポネクチンとは負の相関(r=-0.30、r=-0.36)を示した。これらは成人肥満との関連は既に証明されていたが、今回小児においても同様のことが証明された。きらに、インスリン抵抗性の指標となるHOMA-RはBMI、体脂肪率の両者と正の相関を示した(それぞれr=0.62、r=0.63)。これらの結果から、小児の肥満とアディポサイトカイン(レプチン、アディポネクチン)は成人と同様に相関し、それらはインスリン抵抗性と関連深いと考えられた。
現在、アメリカ、イタリア、タイの小児のbiomarkerと、食事摂取量や脂肪エネルギー比等の食生活、テレビ視聴時間や生活活動指数等の生活習慣に関するデータが揃いつつある。最終年度は、これらの検討をアメリカ、イタリア、タイ、日本という国際間で比較し、生活習慣病の予防方法に関する国際間の比較検討を行う予定である。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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