2005 Fiscal Year Annual Research Report
ステロイド骨粗鬆症における骨形成低下機序の解明:インターロイキン-11の役割
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16590907
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
井上 大輔 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (60314853)
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Keywords | ステロイド骨粗鬆症 / 骨芽細胞 / アポトーシス / インターロイキン-11 / AP-1 / 転写 / グルココルチコイド受容体 / PTH |
Research Abstract |
1)デキサメタゾン(DEX)によるIL-11遺伝子転写抑制機序の解析 1.DEXは骨芽細胞系細胞においてIL-11遺伝子の転写を強力に抑制した。 2.我々は力学的負荷やPTHがIL-11プロモーター上に存在するAP-1結合領域に依存してIL-11遺伝子転写を促進することを見いだしているが、in vitro mutagenesisによる変異プロモーター解析により、DEXによる抑制もAP-1結合領域に依存していることが明らかになった。 3.逆にtandemのIL-11 AP-1結合領域による転写活性もDEXで抑制された。 4.DEXによるIL-11転写抑制はGRアンタゴニストであるRU-486により解除されたことからグルココルチコイド受容体(GR)に依存していることが示唆された。 2)IL-11の抗アポトーシス作用の解析 1.初代培養骨芽細胞およびマウス骨芽細胞様細胞株MC3T3-E1において、DEXおよび抗腫瘍薬であるEtoposideはアポトーシスを誘導した。 2.IL-11は用量依存性に上記のアポトーシスを抑制、その最大効果は約50%であった。 3.IL-11と同様にPTHもDexおよびEtoposideにより誘導されるアポトーシスを抑制した。 4.DEXによるアポトーシス誘導はアポトーシス阻害因子bcl-2の発現低下を伴っていた。 5.PTHおよびIL-11は共に、アポトーシスに伴うbcl-2の発現低下を抑制したことから、これらの抗アポトーシス作用にbcl-2発現促進の関与が示唆された。 6.PTHの抗アポトーシス効果はIL-11の中和抗体で部分的に抑制されたことから、一部はIL-11の誘導を介していると考えられた。
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Research Products
(3 results)