2005 Fiscal Year Annual Research Report
下垂体腫瘍の遺伝子治療を可能にする組換えアデノウイルスベクターの開発
Project/Area Number |
16590915
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
関 敏郎 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50307493)
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Keywords | 遺伝子治療 / アデノウィルスベクター / 下垂体腫瘍 |
Research Abstract |
効率的で安全な遺伝子治療を実現するためには、遺伝子を標的細胞に特異的に導入し、かつ高い効率で発現するシステムを開発することが重要である。そのために、現在最も精力的に研究されているのが細胞targetingにおける改良であり、transductional targetingとtranscriptional targetingとがある。 1.Transductional targetingとは標的細胞に特異的に遺伝子を導入することである。これにより、標的細胞への遺伝子導入が増強され治療効果があがり、かつ非標的細胞への遺伝子導入が抑制され生殖細胞を含めた正常臓器への副作用の軽減につながる。本研究において、アデノウイルスのfiber shaftを延長すると、非標的細胞(Hela細胞株など)および非標的臓器(肝臓など)への遺伝子導入量が著明に抑制されることを証明した。一方、下垂体腫瘍で発現が亢進しているソマトスタチンレセプターをターゲットとし、そのリガンドであるソマトスタチン-14のアミノ酸配列をアデノウイルスのfiber knobのHI loopに挿入すると、標的細胞(下垂体腫瘍のモデル細胞)への遺伝子導入量が著明に増強することを証明した。 2.Transcriptional targetingとは標的細胞に特異的に導入遺伝子を発現させることである。本研究において、下垂体腫瘍で活性の高いTissue specific promoter (TSP)の一つであるVEGF promoterを導入遺伝子の上流に組み込むと、標的細胞(下垂体腫瘍のモデル細胞)のみで導入遺伝子の発現が可能になることを証明した。
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Research Products
(2 results)