2005 Fiscal Year Annual Research Report
副甲状腺ホルモン関連蛋白(PTHrP)の骨転移と癌悪液質における意義
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16590917
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Research Institution | Japanese Foundation For Cancer Research |
Principal Investigator |
高橋 俊二 (財)癌研究会, 癌化学療法センター臨床部, 研究員 (90221358)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 良則 (財)癌研究会, 癌化学療法センター臨床部, 研究員 (00261131)
尾形 悦郎 (財)癌研究会, 癌研究所, 部長 (70013761)
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Keywords | PTHrP / hypercalcinoma / cachexia / bone metastases / breast cancer |
Research Abstract |
副甲状腺ホルモン関連蛋白質(parathyroid hormone-related protein, PTHrP)はhumoral hypercalcemia of malignancy (HHM)の起因物質として分離されたが、PTHrPおよびその受容体(PTH/PTHrP receptor)はともに全身組織に広く発現しており、癌においてもHHMのみならず骨転移、増殖、サイトカイン分泌促進等、広範に影響を及ぼしている可能性がある。PTHrPの骨転移、悪液質における役割を明らかにするために以下の研究を行った。 (1)PTHrPの乳癌骨転移における役割: ヒト乳癌細胞株MDA-MB-231のnude mouse心注による骨転移モデルを用い、それらの高転移株を分離した。そのPTHrP発現levelを検討し、TGF-βによるPTHrP発現誘導が親株より亢進している株が認められたが、PTHrP中和抗体によるin vitroの増殖抑制は認められず、直接の増殖促進にはPTHrPは作用していないと考えられた。また、PTHrP中和抗体を腫瘍細胞心注と同時に投与開始をすると明らかな骨転移抑制を認めたが、bisphosphonateと異なり骨転移形成後の投与では進展抑制は明らかでなく、PTHrPは骨転移形成の早期に関与していると考えられた。 さらに、マウス乳癌細胞4T1細胞株をBalb/cマウスmammary fat padに移植する転移モデルを用いて高骨転移株を分離し、PTHrPの発現について検討したが、明らかなPTHrPの発現亢進は認められなかった。 (2)PTHrPの悪液質における役割: 癌研病院入院患者で悪性高カルシウム血症、高PTHrP血症を示した患者の各種サイトカインを測定し、臨床所見との関連を検討した。IL-6,IL-8,TNF-αの高発現が見られ、ビスフォスフォネートの影響についてさらに検討中である。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Blockade of bulky lymphoma-associated CD55 expression by RNA interference overcomes resistance to CDC with rituximab.2006
Author(s)
Terui Y, Sakurai T, Mishima Y, Mishima Y, Sugimura N, Sasaoka C, Kojima K, Yokoyama M, Mizunuma N, Takahashi S, Ito Y, Hatake K
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Journal Title
Cancer Science 97
Pages: 72-79