2004 Fiscal Year Annual Research Report
成人T細胞性白血病に対する骨髄非破壊的臍帯血移植後の抗腫瘍免疫の解析
Project/Area Number |
16590926
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
内丸 薫 東京大学, 医科学研究所, 講師 (60251203)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 聡 東京大学, 医科学研究所, 講師 (60226834)
小柳津 直樹 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (00282773)
渡辺 俊樹 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30182934)
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Keywords | 成人T細胞性白血病 / 臍帯血移植 / 骨髄非破壊的移植 / proviral load / CTL precursor |
Research Abstract |
移植対象となる成人T細胞性白血病/リンパ腫(ATL)患者を広く集め、本研究治療の臨床試験的側面を考慮して、eligibility criteriaを満たす症例は本研究に登録し臍帯血を用いた骨髄非破壊的臍帯血移植(RI-CBT)を施行するとともに、それ以外は個々の患者毎に移植適応を検討、移植の適応となる患者は各患者に最適の移植を選択して、本研究と同様の解析を平行して行う方針とした。本年度は地域的な問題もあり症例の集積が遅れ2症例のみ治療を行った。第1例はリンパ腫型、LSG15プロトコールにより完全寛解に到達したが、年齢が50歳以下のため本研究のeligibility criteriaを満たさず、臓器予備能も良好のため骨髄破壊的臍帯血移植を施行し、臍帯血移植後の抗ウイルス、抗腫瘍免疫を解析することとした。第2例は急性型、LSG15プロトコールにて部分寛解にしか到達せず本研究のeligibility criteriaを満たさなかった。HLA完全一致の妹がいることからこちらをドナーに選択して骨髄非破壊的骨髄移植(RIST)を施行、同様の解析を施行することとした。第1例は臍帯血移植が成功し現在外来通院中である。化学療法中、移植後のHTLV-1 proviral DNA定量の結果、移植後2ヶ月以内にproviral loadが感度以下に低下していた。移植前、移植後末梢血回復後の単核球を解析用に経時的に分離保存、また移植後の末梢血単核球由来HTLV-1 immortalized cell line作成用細胞を分離保存した。第2例についてはHLA一致血縁ドナーからRISTを施行した。HTLV-1proviral load定量のデータでは、移植前は部分的な減少にとどまった。本例も治療経過に伴い経時的に解析用の末梢血単核球の分離保存を行った。移植後末梢血がまだ回復していないので回復ししだいHTLV-1 immortalized cell line作成用も含めて単核球分離保存を進めることとした。
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Research Products
(5 results)