2004 Fiscal Year Annual Research Report
ヒストンアセチル化の制御による関節リウマチ治療法開発の基礎的研究
Project/Area Number |
16590981
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
森信 暁雄 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (10294216)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊谷 俊一 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00153346)
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Keywords | 関節リウマチ / 滑膜細胞 / ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤 / 細胞増殖 / アポトーシス / cDNAサブトラクション法 |
Research Abstract |
本年度は、培養滑膜細胞に対するヒストン脱アセチル化酵素阻害剤の作用とその機序の解析を中心に行った。 1.培養滑膜細胞に対する作用の検討から以下の新しい知見を得た。(1)培養滑膜細胞の増殖に対するヒストン脱アセチル化酵素阻害剤(HDACi)の影響を検討した。代表的HDACiであるtrichostatin A(TSA)は細胞増殖抑制作用を有することがわかった。さらに、TSAはアポトーシスをも誘導することが判明した。これらの作用は容量依存性であった。(2)細胞周期関連蛋白の発現に対するTSAの影響を検討したところ、TSAはp21waf1を誘導するが、p27kip1、p53、は誘導しないことが判明した。P53のアセチル化にも影響しないことがわかった。TSAはp21発現抑制を通じて増殖抑制をしていると思われた。(3)さらに、TSAは抗FAS抗体によるアポトーシスの誘導に対する感受性を増強することが判明した。アポトーシス増強作用はcaspase依存性であった。TSAはFasやBcl-2の発現には影響しないが、FLIPの発現を低下させることが判明した。(4)TSAはTNF-alfa刺激によるIL-6およびMMP-3誘導を低下させることが判明した。(5)作用機序解明のため、TSA刺激有り無しでの遺伝子発現の違いを見るため、cDNAサブトラクション法を用いて、発現誘導、発現抑制される遺伝子の同定を試みた。数種類の遺伝子が同定された。 2.生体内での作用を確認するため、予備実験で関節炎モデルが発症することを確認した。
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Research Products
(2 results)