2005 Fiscal Year Annual Research Report
結合組織成長因子(CTGF)の制御による臓器線維症治療のための基礎的研究
Project/Area Number |
16591000
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
吉田 浩二 近畿大学, 医学部, 講師 (60230736)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 昭夫 近畿大学, 医学部, 講師 (40153788)
早川 清雄 近畿大学, 医学部, 助手 (00368292)
仲谷 達也 近畿大学, 医学部, 講師 (40319661)
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Keywords | CTGF / fibronectin / two-hybrid |
Research Abstract |
昨年度とは異なるcDNAライブラリーを使用して酵母two-hybrid法を行った。baitはCTGF全長で昨年と同様である。すなわち、cDNAライブラリーの種類を肺線維芽細胞由来のものに変え、酵母two-hybrid法により、約3×10^6個の形質転換体をスクリーニングしたところ、preyタンパク質のひとつとしてfibronectinが同定された。複数のfibronectin遺伝子が同定されたが、いずれもfibronectinタンパク質のC末端側のtype I repeat領域に相当する部分であった。さらにCTGFはfibronectinのN末端側に存在するtype I repeat領域とも結合した。このことから、fibronectinのtype I repeat領域はCTGFと結合するモチーフを持つことが示唆される。また、fibronectinがCTGFと強固に結合するためにはtype I repeatの繰り返しが3回以上必要とすることが判明した。そして、fibronectinとCTGFの結合が特異的であることを確かめるために、CTGFの各ドメインについて、bait plasmid vector constructを作製し、CTGFのどのドメインがfibronectinとの結合に必須であるかを検討した。その結果、CTGFのC-terminal domainは単独でもfibronectinのtype I repeat領域と結合し、このドメインが、fibronectinとの結合に重要であることが明らかとなった。baitとpreyの入れ替え実験でも両者の結合は確認された。CTGF全長とFN全長が結合することを表面プラズモン法で解析したところ、全長同士でも結合した。このことから、生体内においてCTGFとfibronectinは結合し、何らかの生理的役割を果たしていると推定される。
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Research Products
(2 results)