Research Abstract |
Denaturing High Performance Liquid Chromatography(DHPLC)法を用いて,17p11.2遺伝子重複のないCharcot-Marie-Tooth(CMT)病の髄鞘型の症例をPMP22,Po,LITAF,Cx32,EGR2,GDAP,MTMR2,NDRG1,PRX変異についてスクリーニングし,PRX変異を3例に検出した.いずれも早期に発症し,緩徐に進行する臨床像を呈し,全てR1070X(新規)変異のホモ接合体であった.3家系には血縁関係なく,日本人に多い変異と考えられる. 軸索型CMT病2A型の病因としてKIF1Bが報告されていたが,最近,MFN2が病因遺伝子であることが明らかにされた.私達も81例を調べ,7例に変異を確認した.新規の変異は6種で,1例はde novoの遺伝子変異であった.更に,Hsp22とHsp27が軸索型CMT病やdistal hereditary motor neuropathy(HMN)の病因遺伝子であることが明らかにされ,私達も解析し新規Hsp27変異をdistal HMNの1例に検出した(論文投稿中). 人末梢神経から分離したナトリウムチャンネル(SCN8A)のcDNAを発現ベクターに組み入れ発現実験行い,アンキリンGがnodeにおけるSCN8Aの局在や跳躍伝導を可能にすることを明らかにした(未発表).
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