2005 Fiscal Year Annual Research Report
DNAマイクロアレイ法を用いたダウン症候群における白血病発症機構の検討
Project/Area Number |
16591021
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
蒲池 吉朗 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (20343204)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小嶋 勢二 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20313992)
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Keywords | DNAマイクロアレイ / ダウン症候群 / 一過性骨髄増殖性疾患 / 急性巨核芽球性白血病 |
Research Abstract |
Down症候群(DS)児における一過性骨髄増殖性疾患(TMD)、と急性巨核芽球性白血病(AMkL)の両方でGATA-1遺伝子の異常があることが報告されたが、DS児のTMD全例がAMkLへ移行するわけではないことから移行にはなんらかの付加的遺伝子異常が生じることが必要と思われる。本年度は、前年度に引き続きDNAマイクロアレイ法を用いてDS児のTMDとAMkLの腫瘍細胞について遺伝子発現を網羅的に検出した。TMDとAMkLにおける芽球の特徴はCD41またはCD42を発現していることであり、TMD患者7名とAMkL患者4名の保存末梢血単核球からAUTOMACSシステム(Milteyi Biotec社)を用いて芽球を純度95%以上で単離、採取した。採取した芽球からtotal RNAを抽出し、2100バイオアナライザー(Agilent社)にてRNAの質をチェックした。その結果使用可能なRNAは各疾患3名ずつであった。これら6名のtotal RNA 50ngからLow RNA Input Fluorescent Linear Amp Kit(Agilent社)を用いてCy3またはCy5で標識したcRNAを合成し、Human whole genomeオリゴDNAマイクロアレイ(Agilent社)とハイブリダイズさせた。アレイスライドグラスを洗浄、乾燥後、スキャナー(Agilent社)にて読み取り、データの画像化および数値化を行った。集積したデータをデータ解析ソフトウエアーGeneSpring(シリコンジェティクス社)にて解析し、各疾患群間で有意に発現差の認められる遺伝子の同定を試みたが、各群3例ずつのため統計学的に明らかに有意差の認められる遺伝子は認められなかった。
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Research Products
(1 results)