2006 Fiscal Year Annual Research Report
新生児・乳幼児における細菌性スーパー抗原による感染症の免疫学的病態解析
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16591050
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| Research Institution | Jichi Medical University |
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Principal Investigator |
高橋 尚人 自治医科大学, 医学部, 助教授 (50197159)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本間 洋子 自治医科大学, 医学部, 助教授 (10238826)
郡司 勇治 自治医科大学, 医学部, 講師 (90245043)
矢田 ゆかり 自治医科大学, 医学部, 助手 (00296089)
齋藤 慎二 自治医科大学, 医学部, 助手 (50195989)
菊池 賢 自治医科大学, 医学部, 講師 (60214748)
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| Keywords | スーパー抗原 / TSST-1 / TSS / 新生児TSS様発疹症 / NTED / MRSA / 川崎病 |
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| Research Abstract |
I.新生児TSS様発疹症NTEDの臨床像の解析
自治医大および東京女子医大における過去のNTED159症例の診療録をreviewし、その特徴を日本未熟児新生児学会で発表した。さらに、昨年度までに行ったNTEDの全国調査で得られたNTED合計459症例のデータを総合し、早産児の重症性などの特徴を確認し、現在論文作成中である。
II.NTEDの免疫学的解析
全国から収集したNTED77症例のT細胞レセプターの解析から、その経時的変動をまとめ、診断基準作成を行い、第110回日本小児科学会で報告した。この変化を参考に、重症NTED症例の免疫学的解析をPed Infect Dis Jに報告した。また、NTED11症例の血清中サイトカインを測定した。非常に特徴的なIL-10の産生増加から、NTEDの軽症性は新生児が抑制性サイトカインにより自ら免疫反応を調整しているものと考えられた。NTEDの原因であるTSST-L1に対する抗TSST-1抗体価保有について、本邦の妊娠母体221例および臍帯血97例の解析を行い、Am J Perinatolに報告した。
III.TSS症例の報告
toxic shock syndrome(TSS)症例の、末梢血TCR Vβ2陽性T細胞の経時的変動がNTEDと異なることについて論文を投稿中である。
V.川崎病症例の解析
川崎病症例において、特異的T細胞の解析を継続した。20症例解析において、5例にTCR Vβ2陽性T細胞の変化を認めた。多形核白血球の解析は少数例にしか行えなかったが、一部に、その活性化を認めた。川崎病6例の急性期と回復期の血清中の17種類サイトカインの経時的変動を解析した。サイトカイン毎の特徴的なパターンというよりは、症例毎の変動の方が大きく、サイトカインの観点からも、症例毎に非常に多様な疾患であることが理解された。現在、臨床像との相関を解析している。
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Research Products
(6 results)
