2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16591077
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
曳野 俊治 九州大学, 大学病院, 助手 (50346780)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 和憲 九州大学, 医学研究院, 講師 (50217668)
畑 快右 九州大学, 医学研究院, 助手 (90346776)
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Keywords | 未熟児網膜症 / 遺伝子多型 / 低出生体重児 / 血管新生 |
Research Abstract |
145名の早産児について、血管内皮成長因子(VEGF)関連遺伝子の遺伝子多型を調べた。これらの早産児を在胎週数により、group1(在胎25〜28週):66名、group2(在胎29〜32週):79名に分け、group1では、未熟児網膜症(ROP)の重症化(国際分類stage3以上)との関連、group2では、ROPの発症(国際分類stage1以上)との関連について検討した。 VEGF遺伝子5'UTR:+405C/G多型(C/C、C/G、G/G): group1では、重症者におけるC/C多型(21.7% vs 2.3%,p=0.0090)およびCallele(43.5% vs 25.6%,p=0.035)の頻度が有意に高かった。group2では、この多型とROPの発症に関連性を認めなかった。 VEGF遺伝子3'UTR:+936C/T多型(C/C、C/T、T/T): group1では、ROPの重症の症例でT/Tの頻度が有意に低かった(0% vs 16.28%,p=0.041)が、group2では、関連を認めなかった。 VEGF受容体KDR(AC)11-14繰り返し多型(223bp、225bp、219bp): group1およびgroup2において、多型の頻度とROPの発症および重症化に関連性を認めなかった。 VEGF受容体flt-1の(GT)繰り返し多型(104bp、106bp、108bp、110bp、112bp、114bp、116bp、118bp、120bp、122bp、124bp、126bp、168bp): group1およびgroup2ともにalleleの頻度とROPの発症および重症化に関連を認めなかった。
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