2004 Fiscal Year Annual Research Report
セレクチンを標的とした選択的好酸球浸潤抑制療法の開発
Project/Area Number |
16591091
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
佐藤 貴浩 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (30235361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 安洋 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40302848)
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Keywords | Eosinophil / Selectin / Endotelial cells / Fuoosyltransferase |
Research Abstract |
1 ヒト顆粒球におけるセレクチンの結合 EおよびPセレクチン・Igキメラ蛋白を用いてヒト好中球および好酸球への結合能をフローサイトメトリーにて検討したところ、Pセレクチンとの結合は好酸球、好中球のいずれにおいても認められたがEセレクチンは好中球とのみ結合し、好酸球との結合は弱いことがわかった。この現象は正常人のみならずアトピー性皮膚炎患者好酸球でも同様であった。 2 ヒト顆粒球におけるα(1,3)fucosyltransferase(FT)-IV,-VIIの発現 セレクチン機能発現調節にかかわる酵素α(1,3)fucosyltransferase(FT)-IV,VIIのmRNA発現をRT-PCRにて解析した結果、好酸球ではFT-IVがFT-VIIに比べて非常に優位に認められた。一方、好中球ではFT-IV,VIIともに優位性なく発現されていることがわかった。 3 ヒト皮膚微小血管内皮細胞のPセレクチンの発現 ヒト皮膚微小血管内皮細胞を用いてPセレクチンの発現調節機構を検討したところ、その発現はIL-4,IL-13によって誘導され、TNFalpha, IL-1 alphaは作用をもたらさなかった。 またIn vivoでのマウス慢性接触皮膚炎モデルに対してIL-4,IL-13のシグナル伝達にかかわる転写因子STAT6の"おとり"核酸(STAT6 Decoy oligonucleotide)を投与することで皮膚炎症反応抑制が可能になることがわかった。
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Research Products
(4 results)