2004 Fiscal Year Annual Research Report
皮膚病巣部の発現変動遺伝子情報に基づいたアトピー性皮膚炎の原因遺伝子の解析研究
Project/Area Number |
16591096
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
杉浦 久嗣 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (00162868)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 浩 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (90090430)
山本 和雄 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (10314163)
植西 敏浩 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (80242981)
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Keywords | アトピー性皮膚炎 / 遺伝子解析 / マイクロアレイ / 発現変動遺伝子 |
Research Abstract |
アトピー性皮膚炎皮膚(AD)病巣部における発現変動遺伝子情報およびそれらの遺伝子機能、連鎖解析から本症の遺伝子が存在する可能性が指摘されている遺伝子座を参考にして3q21の候補遺伝子のSNPを解析した。 【背景】3q21に位置するD3S3607の1Mbp以内で、データベースで報告されているアミノ酸置換を伴うSNP(3遺伝子)に関して塩基配列の解析を行った。 【方法】ADの患者および健常ボランティアの末梢血の白血球よりDNAの抽出を行った。 目的の遺伝子のPCRを行い精製後、Dye-Terminator法によりシークエンス反応を行った。 【結果】MGLL (Monoglyceride lipase):MGLLは脂質代謝に関与する酵素であり、PAF等のアレルギーを促進する因子の産生に影響を及ぼす可能性があるため、同遺伝子のR/Q(G/A)のSNPをAD16症例の解析を行ったがSNPは1例も見られなかった。 MCM2 (minichromosome maintenance deficient2):MCM2は、細胞の増殖に関連するタンパクである。ADでは、扁平上皮の増殖が亢進しており、MCM2の遺伝子変異が増殖に影響している可能性があるため、V/M(C/T)のSNPをAD16症例の解析を行ったがSNPはデータベース上の遺伝子頻度と比較して有意な差は、見られなかった。 DnaJ (Hsp40) homolog, subfamily B, member 8:熱ショックタンパクの関連物質である。熱ショックタンパクはアトピー性皮膚炎の病態に関与しているとの報告もあり、同遺伝子のS/L (C/AT)のSNPをAD16症例の解析を行ったがSNPは1例も見られなかった。 【考察】今回3q21において3遺伝子のSNPの検討を行ったが、ADとの関連性は見られなかった。今後更なる検討が必要である。
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Research Products
(1 results)