2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16591179
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
関 興一 北海道大学, アイソトープ総合センター, 教授 (60094835)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉木 長良 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30171888)
大倉 一枝 北海道医療大学, 薬学部, 教授 (60094827)
西嶋 剣一 北海道医療大学, 薬学部, 助手 (60364254)
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Keywords | 腫瘍診断薬剤 / PET / 放射性標識薬剤 / 血管新生 / 血管新生因子 / Thymidine Phosphorylase / 5-Bromo-6-[2-(oxoimidazolidinyl)methyl]uracil |
Research Abstract |
【背景】Thymidine Phosphorylase (TP)は、血管新生因子である血小板由来血管内皮細胞増殖因子(PD-ECGF)と同一タンパク質であり、腫瘍の血管新生、浸潤、転移と関連があることが明らかとなっている。本研究では、TPの発現すなわち腫瘍における血管新生をインビボで選択的にイメージングできる放射性薬剤の開発を目的として、既知のピリミジン系TP阻害剤をベース化合物とした、5-Bromo-6-[2-(oxoimidazolidinyl)methyl]uracilの^<11>C標識体([^<11>C]-BOMU)を設計・合成し、そのTP標的核医学イメージング剤としての有用性を基礎的に検討した。 【方法・結果】BOMUは6-chloromethyluracilを出発原料とし、3工程を経て71%の高収率で合成することに成功した。 また、[^<11>C]-BOMUも、すでに我々がその合成法の開発に成功している11C-phosogenを利用することにより、収量1.6GBq、放射化学的純度99%以上で得ることに成功した。 BOMUのTP阻害活性を調べた結果、濃度依存的に阻害活性は上昇し、IC_<50>は4.50μMとなり、腫瘍診断薬剤としての有用性が示唆された。 【今後の計画】今後、適当な腫瘍モデルの探索研究を含め、細胞レベルでの詳細な検討を行い、[^<11>C]-BOMUの血管新生を標的とした腫瘍診断PET用薬剤としての有用性について検討していく予定である。 【結果の発表】猶、これらの成果は、秋の日本核医学会で発表する予定である。
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