2005 Fiscal Year Annual Research Report
肺癌の定位的放射線療法における腫瘍VIABILITYの評価法の確立
Project/Area Number |
16591209
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
坂井 修二 九州大学, 医学部, 助教授 (90225756)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 和正 九州大学, 大学病院, 助手 (20284507)
古賀 博文 九州大学, 大学病院, 助手 (90343318)
添田 博康 九州大学, 大学病院, 助手 (90335969)
本田 浩 九州大学, 医学研究院, 教授 (90145433)
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Keywords | 肺癌 / 定位放射線療法 / コンピュータ断層像 / 磁気共鳴画像 / FDG-PET / 予後予測 |
Research Abstract |
現在までに、原発性肺癌の病期IA期とIB期の症例23例と、転移性肺癌12例を、本研究に該当する患者として登録が可能であった。現在のところ、定位的放射線療法は、呼吸同期装置を備えたリニアック装置のみで行っている。その後、当院は肺癌の定位放射線治療の日本臨床研究グループ(JCOG)の施設としても登録され、質の高い定位的放射線療法を継続して行っている。症例ごとの定位的放射線療法後の画像所見に関しては、現在のところ短期の経過観察例が多いのだが、高分解能CTにて照射野に一致したコンソリデーションを主体とする吸収値上昇がみられ、その辺縁にわずかにすりガラス状の吸収値が見られる例がほとんどである。照射後3ヶ月で照射野に一致した吸収値の上昇域が出現する場合と、6ヶ月以降に出現する場合が確認された。早期に吸収値の上昇域が出現する場合は消退も早く、遅延して出現する場合は消退も遅い結果が得られたため、まず高分解能CT所見の経過に関して、昨年の肺癌学会に発表した。現在、再発例と無再発例の経過の比較を行っている。 以上、当初予定していた症例数を登録できたので、今後は長期予後の経過観察を行う予定である。CTやMRI、FDG-PETの総合的画像診断のうち、今後はどの検査法でどのような所見を呈する場合が再発か見極める必要がある。2年間の研究を通して、さらに長期観察例を蓄積することで、限局性の放射線肺臓炎と、再発のターニングポイントの診断を可能にできる可能性は十分に感じられる。
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Research Products
(6 results)