2005 Fiscal Year Annual Research Report
新しいX線の創生とシンクロトロンにかわる次世代単色X線撮影システムの総合的開発
Project/Area Number |
16591222
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
佐藤 英一 岩手医科大学, 教養部, 教授 (90154038)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松 真 岩手医科大学, 教養部, 講師 (40347886)
寒河江 康朗 岩手医科大学, 教養部, 助手 (30235197)
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Keywords | 単色X線 / K系列特性X線 / 位相コントラスト / 位相コントラスト / ヨウ素Kエッジ造影 / ガドリニウムKエッジ造影 / 超蛍光X線 / リアルタイム拡大撮影 |
Research Abstract |
1.制動X線の角度分布を利用した単色X線装置 制動X線は電子軌道と反対の方向には出力しにくい。この性質を有効に利用し,単色X線装置を製作した。実験ではクリーンなモリブデンK系列特性X線が発生した。 2.位相コントラスト効果を含むヨウ素Kエッジデジタル拡大造影 100μmフォーカスX線装置とCRシステムを用いて,位相コントラスト効果を含むヨウ素Kエッジデジタル拡大造影を試みた。管電圧は60kVで,3.0mm厚のアルミニウムフィルターを用いて制動X線を単色化し,造影に適したスペクトル分布に調整した結果,100μm程度の微小血管が観察できた。 3.ガドリニウムKエッジデジタル拡大造影 100μmフォーカスX線装置とCRシステムを用いてガドリニウムKエッジ拡大造影を行った。管電圧は100kVで,50μm厚のタングステンフィルターを用いて単色化し,造影に適したスペクトルに調整した結果,100μm程度の微小血管が観察できた。 4.超蛍光(スーパーフルオレセント)X線装置の開発 制動X線の角度分布を利用したプラズマフラッシュX線装置を試作した。制動線の角度依存に加えて,ターゲット先端に形成されるプラズマによっても制動線が吸収されるので,フォトンエネルギーが高くクリーンな特性X線を発生することができた。たとえばセリウムK系列特性X線はヨウ素Kエッジ造影,タンタルK線はガドリニウムKエッジ造影に応用され,100μm程度の微小血管が造影された。 5.リアルタイムヨウ素Kエッジ拡大撮影 100μmフォーカスX線装置とイメージインテンシファイヤー(II)を用いて,位相コントラスト効果を含むリアルタイムヨウ素Kエッジ拡大撮影(造影)を行った。管電圧は60kVで,3.0mm厚のアルミニウムフィルターを使用した。IIの高分解能モードを用いた場合には100μm以下の空間分解能を得ることができた。 6.リアルタイムガドリニウムKエッジ拡大撮影 100μmフォーカスX線装置とIIを用いて,リアルタイムガドリニウムKエッジ拡大撮影(造影)を行った。管電圧は100kVで,50μm厚のタングステンフィルターを使用した。IIの高分解能モードを用いた場合には100μm以下の空間分解能を得ることができた。
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Research Products
(6 results)