2006 Fiscal Year Annual Research Report
癌性胸・腹膜炎に対する糖代謝酵素標的治療ワクチン療法
Project/Area Number |
16591246
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
堤 荘一 群馬大学, 大学院医学系研究科, 助手 (30323356)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅尾 高行 群馬大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (40212469)
桑野 博行 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90186560)
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Keywords | Autocrine motility factor / 大腸癌 / 肝転移 |
Research Abstract |
Phosphoglucose isomerase(PGI)は、解糖系に関与する糖代謝酵素であり、癌細胞が分泌する細胞運動促進因子であるAutocrine motility factor(AMF)と同一な蛋白質であることが証明されている。我々は、ヒト大腸癌細胞株DLD-1とSW480細胞にリポフェクション法を用いてヒトAMF遺伝子を導入し強制発現させた。AMF強発現株では、親株と比べて約3倍のタンパクとmRNA発現を認め、その細胞運動能は亢進していた。また、ヌードマウス盲腸へ同所性移植モデルでは、AMF強発現株において肝転移の割合が有意に高たった。さらに、siRNAを用いてPGI/AMFをノックダウンすると、細胞の増殖能と運動能は有意に低下した。大腸癌手術摘出標本を用いた免疫染色では、AMFは癌組織で強発現していた。 次に、抗AMF中和抗体とAMF阻害剤であるerythrose 4-phosphateの癌性腹膜炎への治療効果につて検討した。大腸癌細胞株DLD-1をヌードマウスの腹腔内へ注入し、腹膜播種もモデルを作成した。抗AMF中和抗体とAMF阻害剤であるerythrose 4-phosphateを腹腔内へ投与したが、コントロール群と比較して優位な治療効果は認めなかった。投与量、投与時期の検討が必要と思われる。現在、AMFに対するsiRNAを用いて癌の腹膜播種を抑制できるかを検討している。
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Research Products
(4 results)