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2004 Fiscal Year Annual Research Report

異種細胞および臓器移植におけるマクロファージ性拒絶機構の解明とその制御法の確立

Research Project

Project/Area Number 16591257
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

大段 秀樹  広島大学, 病院, 助手 (10363061)

Keywords異種移植 / マクロファージ / 拒絶反応 / CD47 / 遺伝子導入
Research Abstract

異種細胞・組織・臓器移植後の免疫応答として、抗体非依存性マクロファージ拒絶機構が存在すること、また、CD47分子(インテグリン関連蛋白質)と阻害受容体シグナル制御蛋白(SIRP)を介したマクロファージの自己認識機構の種特異性を解明した。マクロファージによる異種細胞拒絶機構には貪食とケミカルメディエーターによる直接細胞傷害に分けられる。まず、ヒトマクロファージによるブタ異種細胞貪食試験と傷害性試験を確立した。ヒトマクロファージに強い異種細胞貪食能および傷害性を認めた。標的にしたブタ細胞上のαGal抗原をendo-β-galactosidase Cで処理し除去しても、マクロファージによる被貪食能、被細胞傷害性は影響されなかった。すなわち、ヒトマクロファージによるブタ異種細胞の貪食性、直接細胞傷害性はαGal非依存性であることが解明された。また、マウス-ブタモデルCD47遺伝子導入実験においてCD47自己認識機構の種特異性を証明した。マウスCD47(mCD47)をブタリンパ芽球様細胞株(LCL)遺伝子導入した結果、マウス細胞と同程度ブタ細胞上にmCD47の表出を認めた。LCL-mCD47とLCL-neoをマウスマクロファージと共培養すると、時間依存的にLCL-mCD47の存在比率が増加した。すなわち、ヒト-ブタ間と同様、マウス-ブタ間においてもマクロファージによる抗体補体非依存性の貪食能を認め、ブタ細胞にmCD47を遺伝子導入することによりその貪食を制御し得ることを示した。この結果は、我々の仮説「ヒトマクロファージによるブタ異種細胞の貪食は、ヒトマクロファージのSIRPがブタ細胞上のCD47を認識しないため、非特異的活性化が抑制されず強い貪食を被る」に矛盾しない。以上の結果から、マクロファージ性拒絶反応を制御するには、ヒトCD47トランスジェニックブタの確立が必要である可能性が示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Antibody- and complement-independent phagocytotic and cytolytic activities of human macrophages toward porcine cells2005

    • Author(s)
      Ide K, Ohdan H, et al.
    • Journal Title

      Xenotransplantation 12

      Pages: 181-188

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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