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2005 Fiscal Year Annual Research Report

結合組織に常在する線維芽細胞の血管内皮細胞への分化誘導機構の解明

Research Project

Project/Area Number 16591260
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

藤原 隆  愛媛大学, 総合科学研究支援センター, 助教授 (30036496)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 樅木 勝巳  愛媛大学, 総合科学研究支援センター, 講師 (70304615)
昆 和典  愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 教授 (40093926)
能勢 眞人  愛媛大学, 医学部, 教授 (70030913)
Keywords血管新生 / 血管内皮細胞 / 線維芽細胞 / 角膜 / 再生医療
Research Abstract

【背景及び目的】骨髄由来の血管内皮前駆細胞が新生血管の内皮に組み込まれることから、血管再生医療のための内皮細胞の入手先として、骨髄細胞や末梢血細胞が注目されている。また、ヒト胚性幹細胞が樹立され、これも同様に脚光を浴びている。しかし、これらは免疫学的な問題や倫理的な問題を含むとの指摘もある。我々はこれらの点で問題のない自己の結合組織に常在する線維芽細胞を血管再生医療に利用することを目的として、常在性線維芽細胞が血管内皮細胞に分化するか否かについて検討を行った。
【方法】血管内皮細胞特異的蛋白質の遺伝子のプロモーターにlac-Z遺伝子を結合した。Tgマウスから角膜固有質を摘出し、この組織片を野生型マウスの角膜ポケットに腫瘍細胞と共に移植した。さらに、Tgマウスの角膜固有質の細胞、すなわち線維芽細胞を培養し、予め角膜に腫瘍細胞を移植し血管新生を惹起した野生型マウスの尾静脈に注入、移植した。角膜は血管を含まず、固有質は線維芽細胞のみから成る結合組織であるので、角膜固有質の組織片の移植や培養細胞の移植では血管内皮細胞や血管内皮前駆細胞の混入のない純粋な線維芽細胞の移植ができる。移植の後、新生血管の内皮細胞におけるlac-Zの発現をX-Gal染色により検出し、形態観察を行うと共に、デジタルCCDカメラで撮影した。
【結果】角膜固有質の組織片の移植、培養細胞の移植の何れの実験においても腫瘍内の新生血管にX-Gal陽性反応を示す内皮細胞が観察された。
【考察】X-Gal陽性の細胞は線維芽細胞に由来するものであることから、この結果は線維芽細胞が血管内皮細胞に分化することを示すものである。線維芽細胞が血管内皮細胞に分化することから、皮下組織等の結合組織常在性の線維芽細胞は、血管再生医療のための内皮細胞の入手元になり得ることが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 血管内皮細胞構造の多様性2005

    • Author(s)
      藤原 隆, 他
    • Journal Title

      血液フロンティア 15・12

      Pages: 1951-1961

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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