2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16591273
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
高見 博 帝京大学, 医学部, 教授 (10146714)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 佳史 帝京大学, 医学部, 助教授 (20222870)
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Keywords | 内視鏡下甲状腺切除術 / 99mTc-MIBI / センチネルガイド下手術 |
Research Abstract |
研究者らは腋下と前胸部からのアプローチを主体にする完全内視鏡甲状腺切除術を考案した。平均手術時間は通常の開放手術よりも有意に長かったが、腋下アプローチを受けた患者は全員満足した。内視鏡下手術の術後の合併症の頻度は開放手術よりも明らかに低かった。唯一の合併症は術後の皮下気腫であった。この皮下気腫の征服にはミニ豚を用い、最も適切な気圧量を検討した、その後、データーは有用に使われた。 低侵襲性は直接・内視鏡での視野の改善に努めた。研究者らの方法は3cmの切開層ではいることができ皮弁の作成も要しない。内視鏡の改善には、先端部がフレキシブルで120度は屈曲するスコープーと画面が曇らない新工夫が盛り込まれている。視野の展開が悪いときには、細い針で皮膚を吊り上げる器具を考案した。甲状腺切除時の超音波駆動メス(ハーモニックスカルペル)は作用時に熱を発生しやすい。この鉄をできるだけ防止する化学物質を用いることで、反回神経の約5mmまでの距離であればしわがれ声が発生しないことがわかった。約10mmの距離があれば連続してハーモニックスカルペルを用いても合併症は生じないことを確認した。現在までの内視鏡甲状腺切除術の成績は優れたものであり、手術適応としては10mm以下の微小甲状腺乳頭癌、4cm以下のoxyphilic cell tumors,大きくないバセドウ病などが上げられる。すでに機器の改良はかなり行われてきたが、今後の課題もある。しかし、本術式なあんれることで手術成績は上がり、新たな機器開発の糸口がつかめることと考えている
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Research Products
(3 results)