2004 Fiscal Year Annual Research Report
コンドロモジュリン-I遺伝子導入による腫瘍血管新生阻害の試み
Project/Area Number |
16591295
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
大塚 将之 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (90334185)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 勝 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70166156)
伊藤 博 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (00232463)
清水 宏明 千葉大学, 大学院・医学研究院, 講師 (80272318)
加藤 厚 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (70344984)
黒澤 永 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (10375678)
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Keywords | コンドロモジュリン-I / 血管新生 / 遺伝子導入 / mTOR / ラパマイシン |
Research Abstract |
1.血管新生抑制因子コンドロモジュリン-Iの遺伝子導入による腫瘍血管新生阻害の試み コンドロモジュリン-I発現ベクターをアデノウイルス及びリポゾームを用いて作製し、そのベクターをin vitroにおいて、CT-26細胞にトランスフェクションして遺伝子導入を行い。その発現動態(発現強度・発現期間)をreal-time PCR法にて検討しつつ、その後の血管内皮細胞との混合培養実験(増殖抑制効果の検討)に最も効率のよいベクターを選択している。また、それと平行し、マウス担癌モデルを作製し、in vivoの実験、コンドロモジュリン-Iによる腫瘍抑制効果の検討、に備えている。 2.mTORを標的とした腫瘍血管新生阻害に関する研究 CT-26細胞、Walker 256 carcinosarcoma細胞、AR42J-B13細胞、ヒト臍帯静脈内皮細胞を用い、in vitroにおいてラパマイシンを濃度を変えて付加することにより、その増殖抑制効果を評価している。また、それぞれの細胞におけるVEGF・angiopoietins・Tie-2・FLK-1といった血管新生関連分子の発現がラパマイシンを加えた時にどのように変化しているかをreal-time PCR法及びELISA法により検討している。現在までに比較的低容量のラパマイシン投与によっても、腫瘍細胞におけるVEGFの発現は低下し、腫瘍増殖抑制効果が得られるという結果をえている。
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