2006 Fiscal Year Annual Research Report
5-アミノレブリン酸による消化器癌に対する光線力学的治療と転移診断の検討
Project/Area Number |
16591309
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
田中 達郎 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (90273185)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今野 弘之 浜松医科大学, 医学部, 教授 (00138033)
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Keywords | 光線力学療法 / 消化管癌 / レザフィリン / 5-アミノレブリン酸 |
Research Abstract |
前年度までの検討で5-ALA PDTの抗腫瘍効果に問題が生じたため、今年度は光増感剤をレザフィリン(NPe5)に変更し、その消化管癌に対するPDTの抗腫瘍効果について基礎的検討をした。NPe5は投与後の光線管理が2日間ほどでよく、5-ALAに次ぐ代謝速度を有するため、当初の目的を満たす増感剤と考える。更にNPe5は肺がんに対するPDTの増感剤として既に承認・認可されているため、臨床応用に早く持ち込める利点がある。ヌードマウス背部皮下にヒト胃癌株MT2を移植した。NPe5:10mg/kgを静脈内投与2時間後にダイオードレーザー装置にてPDT(620nm,80J/cm^2)を施行した。対照群は生理食塩水の静脈内投与とした。5-ALA PDTとの比較試験ではPDT7日後のCR率は5-ALA:0%(0/5),NPe5:80%(4/5)であり、NPe5 PDTの強力な胃癌に対する抗腫瘍効果を有意に認めた。レーザー照射のみの対照群との比較ではPDT14日後の評価でのCR率は対照群:0%(0/8),NPe5:87.5%(7/8)と良好な坑腫瘍効果を確認できた。長期観察ではNPe5PDTでは3週間以内に87.5%(7/8)のCRを得られ、その後局所再発は確認されなかった(観察期間12週)。NPe5 PDTのヒト消化管癌に対する抗腫瘍効果がin vivoで始めて確認された。今後はこの結果から臨床試験の展開を画策している。
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Research Products
(1 results)