2005 Fiscal Year Annual Research Report
Osteopontin阻害による消化機癌転移抑制への新しいアプローチ
Project/Area Number |
16591334
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
秦 史壮 札幌医科大学, 医学部, 講師 (70291557)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 公一 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50136959)
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Keywords | osteoponitn / 膵癌 / 肝転移 / 動物転移モデル / 遺伝子発現 / 中和抗体 / 遺伝子導入 |
Research Abstract |
1.DNA chip解析により、osteopotin(OPN)が高発現していることが明らかな膵癌高肝転移株HPC-3H4から得られたcDNA libraryよりOPNベクターを作製し、膵癌低肝転移株HPC-3に導入した.導入効率を1ight cyclerにて確認し、高い導入効果が得られた細胞株をHPC-3(OPN)とした.本細胞株のOPN発現はELISAを行い、HPC-3H4とほぼ同等であることを確認した.またELISAによりHPC-3からHPC-3H1、HPC-3H2、HPC-3H3、HPC-3H4まで肝転移率の上昇に比例したOPN発現の段階的上昇を認め、OPNが肝転移に何らかの関連があることが示唆された. 2.HPC-3、HPC-3H4、HPC-3(OPN)をそれぞれヌードマウス脾臓内に接種し、一定期間経過後の肝転移率を検討したが、HPC-3H4はほぼ100%の転移率を認めたが、HPC-3(OPN)はHPC-3と同程度の低転移率にとどまった. 3.高肝転移株HPC-3H4を用いて、OPN中和抗体による肝転移抑制効果を検討したところ、コントロール群では83.3%の肝転移率であったのに対し、中和抗体群では、16.7%と著明な肝転移抑制効果を認めた. 4.今後、他系統の膵癌高肝転移を用いた追加実験を予定している.また既存の抗癌剤との併用療法による転移抑制効果も検討も行う予定である.
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