2004 Fiscal Year Annual Research Report
Hypoxia-inducible Factorを標的とした膵癌治療への基礎検討
Project/Area Number |
16591344
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
谷 眞至 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (60236677)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山上 裕機 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20191190)
岩橋 誠 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (70244738)
内山 和久 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (80232867)
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Keywords | 抗癌剤感受性試験 |
Research Abstract |
膵癌に対する根治可能な唯一の治療法は手術であるが、早期発見が困難であるため、発症時には遠隔転移などのため、切除不能例が多い。また、たとえ切除が可能であっても、進行症例が多いため、膵癌切除後の再発率は高く、それに加え、再発膵癌の進行も速いため、切除例であっても長期予後を期待するのは困難である。このような現状を改善するためには、有効な化学療法の開発が急務ではあるが、いまだ満足できる有効な化学療法は開発されていない。しかし、膵癌細胞そのものは必ずしも抗癌剤に抵抗性を有しているわけではなく、膵という特殊環境に存在することが、抗癌剤に対する抵抗性を獲得させていると考えた。膵癌は造影CT検査など、種々の画像検査では乏血性であり、腫瘍局所はかなりの低酸素状態であることが判明している。そこで、膵癌細胞株であるPanc-1とASPC-1を用い、5-FU、Gemcitabine、SN-38に対する抗癌剤感受性を5%CO_2・37℃・96時間培養で解析した。そこで、低酸素状態で同様の条件で抗癌剤感受性を測定したが、低酸素条件での株化細胞の生存細胞数が少なく、解析実験に適しなかった。さらに、低酸素状態での抗癌剤感受性試験を施行し、低酸素状態の至摘モデル・至摘条件を検索中であるが、適切な5-FU、Gemcitabine、SN-38の濃度設定、培養時間などモデル実験に必要な条件決定に至っておらず、更なる検索が必要であった。
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