2005 Fiscal Year Annual Research Report
網羅的なDNAメチル化解析による若年者大腸癌と高齢者大腸癌の遺伝子発現の比較
Project/Area Number |
16591348
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
小西 文雄 自治医科大学, 医学部, 教授 (20142242)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三木 義男 (財)癌研究会, 癌研究所・遺伝子診断研究部, 部長 (10281594)
甲斐 敏弘 自治医科大学, 医学部, 講師 (40260830)
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Keywords | 若年大腸癌 / 異常メチル化 / MS-RDA法 / alpha-1-B-adrenergic receptor / 細胞増殖抑制能 / 大腸癌 / 胃癌 |
Research Abstract |
MS-RDAによる癌異常メチル化領域の単離 網羅的なDNAメチル化解析を施行し、以下のような結果を得た。2例の大腸癌から計33個のPCR産物を抽出し、33個中、1個がalpha-1-B-adrenergic receptorのexon1とexon2の間のintron領域であることを同定した。残りの32個のPCR産物中、28個のPCR産物はmitochondrial DNAであり、残りの4個はgenome中の存在部位が同定できなかった。 大腸癌及び胃癌におけるADRA1B promoter領域のメチル化の頻度 34例の大腸癌の癌DNAではRegion 1とRegion 2にはメチル化は認めないものの、Region 3とRegion 4の両領域に4例(11.8%)でメチル化が認められた。一方、背景粘膜DNAではRegion 1からRegion 4まで全領域にメチル化は認めず、大腸癌ではADRA1B promoter領域のメチル化は癌特異的なものであった。 今後の方針 ADRA1B promoter領域のメチル化は、大腸癌では癌特異的なものと考えら得た。さらに、他の消化器癌として胃癌を対象とし、胃癌におけるADRA1B promoter領域のメチル化の頻度とその傾向について、分析する予定である。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Screening for genomic fragments that are methylated specifically in colorectal carcinoma with a methylated MLH1 promoter2005
Author(s)
Koinuma K, Kaneda R, Toyota M, Yamashita Y, Takada S, Young Lim Choi, Wada T, Okada M, Konishi F, Nagai H, Mano H
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Journal Title
Carcinogenesis 26・12
Pages: 2078-2085
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