2004 Fiscal Year Annual Research Report
細胞周期チェックポイント制御を利用した大腸癌集学的治療の試み
Project/Area Number |
16591374
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
柳 秀憲 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (50241170)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 麗月 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (90319864)
野田 雅史 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (30309463)
山村 武平 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90068510)
玉置 知子 (橋本 知子) 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10172868)
岡村 春樹 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60111043)
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Keywords | 大腸癌 / 細胞周期チェックポイント / 化学療法 / 放射線療法 / 代替療法 |
Research Abstract |
私たちは大腸癌に対して外来治療によるpharmacokinetic modulating chemotherapy (PMC) regimenを考案・実施し良好な結果を得ている。しかしこの集中的なストラテジーにおいても治療抵抗性の予後不良の転帰をとる症例が現在の課題である。 以上の対策として免疫賦活剤クレスチンの併用をはじめたところ遠隔転移の抑制が認められた。大腸癌細胞株においてクレスチンは細胞周期に影響を与えず細胞死を増加させた。cDNAマイクロアレイ分析では有意な関連遺伝子を同定するのは困難だったがプロテインアレイ分析により遠隔転移を規定する因子がスクリーニングできた。当該因子は遠隔転移を示す大腸癌で有意に発現しており、sensitivity 86.7%、specificity 90%、positive predictive value 86.7%、negative predictive value 90%と非常に信頼性の高い予後規定因子であると考えられる。本件は現在特許申請中であり、2005年4月、米国癌学会(AACR)で発表予定である。 また、PMCにおける血中5-FU濃度のサイクリックな高低による細胞周期に与える形態学的な評価をFISHおよびレーザースキャニングサイトメーターで行い、同一の薬剤でも使用スケジュールによってcytotoxicityの性格が異なることを明確にした。
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Research Products
(2 results)