2004 Fiscal Year Annual Research Report
ギャップ結合を介する細胞間相互作用の制癌剤感受性へ与える影響
Project/Area Number |
16591377
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
田中 寿明 久留米大学, 医学部, 助手 (20227151)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 優一 久留米大学, 医学部, 助手 (50268900)
山名 秀明 久留米大学, 医学部, 教授 (30140669)
永野 剛志 久留米大学, 医学部, 助手 (00389305)
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Keywords | 食道癌 / ギャップ結合 / 制癌剤感受性 / 抗癌剤耐性 |
Research Abstract |
[方法]当科で樹立した食道癌培養細胞株(KEシリーズ,KE-3〜KE-10輸の8種)を用いて以下の検討を行った.1)connexin(Cx)遺伝子,蛋白の発現:RT-PCR, Western blot analysisにて発現を調べた.2)培養細胞株へのCx遺伝子の導入:Cx32遺伝子を導入した.3)ギャップ結合を介する細胞間相互作用(gap junctional intercellular communication以下GJICと略記)の測定:dye transfer assayを用いてGJICの程度をKEでCx遺伝子導入前後で比較した.4)制癌剤感受性試験:制癌剤docetaxelを用いてCx遺伝子導入前後で比較した. [結果]KEシリーズにおいてKE-10においていずれのCx遺伝子ならびに蛋白の発現を認めず,GJICも全く認めなかったことから,同細胞株にCx32遺伝子をtransfectした.transfectantではCx蛋白発現を認め,良好なGJICを認めた.さらにdocetaxelを用いた感受性試験ではCx導入細胞において親細胞に比較し約30%の効果増強が認められた. [今後の実験予定]Cx遺伝子導入細胞におけるアポトーシス関連遺伝子ならびに多剤耐性遺伝子(MDR)およびそれらの蛋白発現を調べ,Cx遺伝子導入による制癌剤感受性増強のメカニズム解明を行う.
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