2005 Fiscal Year Annual Research Report
手術支援システムを応用した各種脳機能画像の統合解析による言語機能局在同定法の確立
Project/Area Number |
16591427
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
溝井 和夫 秋田大学, 医学部, 教授 (70157519)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹嶋 寿郎 秋田大学, 医学部, 助教授 (40235289)
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Keywords | 言語機能マッピング / 脳腫瘍 / f-PET / fMRI / 脳磁図 / 手術ナビゲーション |
Research Abstract |
今年度も、昨年度に引き続き健常人(ボランティア)を対象として、脳磁図、fMRIによる言語機能マッピング法の総合的解析を行った。脳磁図による言語野マッピングでは、Neuromag社の電流源解析ソフト:Minimum Current Estimation(MCE)を用い、言語視覚提示および言語聴覚提示を行った。視覚言語提示による語想起では、脳磁図による誘発脳磁界の計測結果はfMRIによる言語野の同定結果とほぼ一致していた。視覚言語提示法に比し、聴覚言語提示法による誘発脳磁界計測は困難なものであるが、提示する語音節長を一定にしたタスクを作成するなど聴覚言語提示プログラムの改良により、安定した計測結果が得られるようになった。 言語野近傍の脳腫瘍症例5例を対象として、術前にf-PET、f-MRI、脳磁図による非侵襲的言語機能局在マッピングを行った。全例とも右利きであり、左前頭葉Broca野近傍に腫瘍が局在していた。全例において、左下前頭回ないし中前頭回にBroca野と推定される賦活領域が認められた。これら言語マッピングデータを手術ナビゲーションシステムに取り込み、モニター画面上に機能局在を3次元画像表示しながら、脳腫瘍の摘出術を行った。全例でBroca野を温存しながら腫瘍が全摘され、術後にも言語障害は現れなかった。脳機能マッピングデータとMRI画像を統合したmoultimodal navigationの開発は、安全で正確な摘出範囲の決定に極めて有用であることが示された。今後、術中のbrain shift対策としての超音波エコーの併用や、脳機能情報として拡散テンソル画像(diffusion tensor image, DTI)の導入などを加えて、より精度の高い手術ナビゲーションシステムの確立を目指している。
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Research Products
(7 results)