2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16591458
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Research Institution | JUNTENDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
宮嶋 雅一 順天堂大学, 医学部, 助教授 (60200177)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井 一 順天堂大学, 医学部, 教授 (70167229)
大山 一孝 順天堂大学, 医学部, 助手 (20286719)
高 ひかり 順天堂大学, 医学部, 助手 (60338374)
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Keywords | 特発性正常圧水頭症 / 髄液 / プロテオーム解析 / LRG1 / ELISA |
Research Abstract |
昨年度は特発性正常圧水頭症(INPH)の髄液補助診断を確立する目的に髄液のプロテオーム解析を行いINPHの髄液においてleucine-rich alpha-2-glycoprotien1 (LRG1)が有意に増加することを報告した。本年度はLRG1の抗体を作製し、髄液中のLRGを定量した。INPH患者15例(男性9例、女性6例、平均年齢71.7±2.4歳)と対照は頭痛を主訴に来院し、クモ膜下出血や髄膜炎を疑われ腰椎穿刺を行った患者と頭部MRI、SPECT、tap test、infusion testなどによりINPHが否定的であった患者12例(男性7例、女性5例、平均年齢64.3±2.9歳)で、髄液中LRG1濃度はProtein Detector ELISAキットとLRG1抗体を用いて測定した。INPH患者の髄液中LRG濃度の平均値は113±6.46pg/100ul、対照患者の髄液中LRG1濃度の平均値は46.3±3.26pg/100ulで、INPHにおいては対照に比較して、髄液中LRG1濃度の平均値が有意に高値であった(Students t-test P<0.01)。髄液中LRG1の測定はINPHの補助診断になり得ると考えられる。上記の結果は、研究代表者により第8回日本水頭症治療シンポジウム並びに第7回日本正常圧水頭症研究会にて発表した。
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