2004 Fiscal Year Annual Research Report
マウス第13染色体における骨量制御候補遺伝子Ggpslの解析
Project/Area Number |
16591486
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
坪山 直生 京都大学, 医学部, 教授 (90261221)
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Keywords | 骨粗鬆症 / モデル動物 / 骨量 / 原因遺伝子 / コンジェニックマウス |
Research Abstract |
低骨量系のSAMP6と、高骨量系のSAMP2の第13染色体intervalを持ちbackgroundがSAMP6であるcongenic系統P6.P2-pbd2bをF2まで交配して、recombinationを起こし、より短いSAMP2のintervalをもつsubcongenic系統を5系統作製した。これらのマウスの骨量の測定結果から、原因遺伝子座の領域は3cM(6Mbp)に絞られた。この領域には少なくとも58個の遺伝子が存在していた。全ての遺伝子のexonの塩基配列をSAMP6とSAMP2で調べたところ、16個の遺伝子にcSNPsが認められた。再度同様にSAMP6とsubcongenic系統を交配して5系統のsub-sub-congenicマウスを作製したところ、途中経過ではあるが1cM(1.8Mbp)に原因遺伝子座の領域を狭めることができた。しかし、ゲノム上Ggps1を含む領域を持つsub-sub-congenic系統は、骨量の変化が見られず、Ggps1は原因遺伝子ではないことが分かった。一方、この1.8Mbp内の候補遺伝子の一つは、頭蓋骨及び培養骨芽細胞系において、その遺伝子を含むsubcongenic系統とベースであるSAMP6間で、10倍以上の発現量の差がリアルタイムPCR法にて認められた。またプロモーター解析においてもSAMP6とSAMP2間で発現量の差を認めた。現在この遺伝子transgenic mouseをtype I collagenのプロモーターを用いて作製中である。
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Research Products
(2 results)