2004 Fiscal Year Annual Research Report
関節リウマチにおける血管新生とグリオスタチンの分子機構
Project/Area Number |
16591504
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
永谷 祐子 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (90291583)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 隆信 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10185316)
浅井 清文 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70212462)
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Keywords | 関節リウマチ / 滑膜細胞 / 血管新生 / グリオスタチン / 血管内皮細胞増殖因子 / DNA microarray system |
Research Abstract |
我々は,関節リウマチ(RA)の発症に,グリオスタチン(GLS)(血小板由来血管内皮増殖因子と同一でthymidine phosphorylase活性をもつ)が密接に関与していることを初めて見いだした.thymidine phosphorylaseはin vivo,in vitroにおいて血管新生作用を有している.我々の研究グループでは,これまでの基礎研究成果に基づき,(1)RAにおける関節破壊へのGLSの関与を解明すること.(2)GLS遺伝子の発現から関節炎惹起活性の発現に至る諸相を阻害することにより,RA病勢を緩和する方法を確立することを最終目標としている.本研究ではRA滑膜炎増悪の一翼を担っている血管新生におけるGLS分子機構を明らかにしたい. 本年度は,RA人工膝関節置換術のさいに患者の承諾を得て採取した滑膜を培養し,3から9代継代し形態学的に均一な線維芽細胞様滑膜培養細胞(FLSs)を用いて,精製したGLSにてこれを刺激し,DNA microarray systemを用いて,RAの病態に深く関与しているアポトーシス,癌遺伝子,サイトカイン,増殖因子,細胞接着,血管新生などの遺伝子の発現の誘導あるいは抑制を観察した.特に注目すべき誘導をみたのは,血管内皮細胞増殖因子(VEGF)であった. また正常ウサギ膝関節にGLSを強制発現させ,関節炎発症機序,および骨軟骨の破壊機序を分析することを次年度予定しているが,その予備実験として,ウィルスベクターを使わないより安全なgene transfection法を模索している.その一つとして,超音波を用いたmicrobubble gene transfectionの導入効率を検討中である.
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Research Products
(1 results)